自分の障害に気付いたとき
支援学級の子供たちの中には、中学年や高学年になると、
「どうして、通常級じゃないの?」
「障害だから支援学級なの?」
「ぼくはADHDなの?」
「わたしは、自閉症だからパニックになりやすいんだって」
など、自分の障害やどうして支援学級なのか、尋ねてくることがあります。
また、友達同士でも、
「ぼくは、障害だけど、きみは?」
などと話していることもあります。
少しずつ自分について興味をもってきたり、お父さんやお母さんが話している単語を聞いたりして、なんとなく、
「支援学級にもいるし、自分は普通級の子とは違う」
と、考えたり、意識する時期になってくるのかもしれません。
これは、どのように言葉を返せばよいか、人それぞれ考え方は様々かと思います。
はっきりと、障害名や特性まで事細かに話してあげる方もいれば、障害名など意識せず生活してほしい方は、受け流すかもしれません。
大きくなって、時期になったら伝える方もいらっしゃると思います。
どのように対応したとしても間違えはないと感じます。
それぞれ、保護者の方の考え方がありますし、本人の理解度も異なってますので、
『このように伝えたらよい』とは言い切れません。
ただ、自分自身のことや、障害のこと、支援学級、支援学校、支援教室について聞いてくる可能性は高いです。
もし聞かれたときに、どのように言葉を返してあげるかを考えておかなければならないかなとは思います。
あくまで私の場合で、他の先生方はどのような対応をされているかは分かりませんが、
【どうして支援学級なのか】と聞かた場合は、
「先生と一緒に自分のペースで学習できるんだから得じゃない?」
と、支援学級にいることが、あなたにとって得なことなんだと伝えるようにしています。
【障害のこと】について聞かれた場合は、
「そんな名前があるんだね?ならば、何か特別なことをした方がいい?これまでと違って厳しくした方がいい?」
と、聞き返すと、「特に変えなくていい」と言われることが多いので、そこまで障害名があるからと、意識をさせないようにしています。
あくまで学校での対応ですので、各家庭での対応は、家庭の方針によって決めて構わないかと思います。
ただ、タイミングとしては、自分の課題がある程度コントロールできるようになって、その課題が理解できてからでもよいかと思います。
もしかしたら、子供の口から支援学級について聞かれるかもしれません。
そのときのために、どのように伝えるか、考えておかれることをお勧めします。