特別支援学級の見学や体験に行く前に知っていて欲しいこと
来年度や転学に向けて就学支援の判定会(委員会)に参加されているお子様も多いのではないかと思います。
中にはこれからという方もいらっしゃれば、もうすでに方向性は決まってきた方もいらっしゃるかと思います。
次のステップや今後の方向性を決める中で、これから支援学級や通級(通級指導学級)、特別支援教室などの、見学や体験に参加さられる方も多くなってきます。
そんなときに、どのような点に注目して見学や体験をすればよいか、そのポイントを私の経験からお話しさせていただきます。
まず、見学や体験する際に、お子様の性格や特性を理解しておく必要があります。
◯友達の人数が多いか少ないかで、どちらが安心して生活ができるか
◯クールダウンをする必要があるタイプかどうか
◯学習にはどのくらい意欲的であるか
◯身の回りのことは、自分である程度できるかどうか
など、ある程度お子様の情報を整理していかれるとイメージしやすいと思います。
例えば、大人数の環境が苦手(音や友達との関わりなど)のお子様が、大規模な特別支援学級に行くと、本人もあまり良いイメージがもてないこともあるかもしれません。
また、近くに大規模な支援学級しかない場合でも、別室で落ち着けられる場所はあるのか、支援をしてくださる先生が多く、個別に対応してくれるのかなど、環境面でカバーできる学校もあるかもしれません。
反対に友達がいないと不安に感じる子もいるかもしれません。
学年が1人だけといった小規模の学校の場合、通常学級から転学する子にとっては、不安が高まるかもしれません。
これらのように、お子様の性格や特性を踏まえて、見学や体験にいかれると、担任の先生に具体的な質問をすることができると思います。
特別支援学級で見学や体験を受け入れる立場からすると、なるべく良いイメージで帰ってもらいたいなと思って計画を立てていきます。
もちろんお子様にとってもそうですが、来校してくださる保護者の方たちにとっても、不安や心配事が解消されたらと思っています。
ですから、
◯お子様の性格や特性を生活面、学習面、人間関係の大きく3つを整理しておく。
◯お子様の特性や性格で、困ったことが起きたときに、どのような対応や支援をしてくれるのか(サポート体制があるのか)をまとめておく。
この二つをあらかじめ準備しておかれると、いざ見学、体験のときに注目して見られたり、先生方に具体的な質問ができたりするも思います。
それ以外にも、通学についてや交流学習、中には放課後支援等でも相談することができると思います。
実際に見たり体験したりすると、支援学級に対するイメージが変わると思います。
ぜひ、これから予定されている方は、参考になさってみて、就学や転学の参考にされると良いと思います。