印象に残った言葉たち
感想
めちゃめちゃ私に刺さる小説だった。なぜ刺さったのか言葉で現すことができなかったが、見事に解説で石原慎太郎が言葉にしてくれた。
北町貫多の抱える、劣等感、妬み、そねみを私は見事に全部持っている。日下部に対する嫉妬、美奈子に抱える軽蔑感が痛いほど分かってしまった。北町貫多と同じ感情を持っている自分を認識させられた。
私は、勉学、感情に対する並外れた劣等感を持っている。私より頭が悪い奴は勉強不足だと軽蔑し、私より明るく場に溶け込むことができる性格の持ち主に酷い嫉妬をする。電車でカップルがいちゃ付いている姿を見ると羨ましいと思う反面、私にはこれは無理だという感情が沸く。
私は社会不適合者である自覚がある。この世は酷く生きづらい。
書籍情報
苦役列車
西村賢太
平成24年4月20日 発行
新潮文庫
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