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建築家スタディ
2023年1月20日 07:46
人は歳をとる生き物だ。昔は早く歳を重ねて大人になりたいと願ったものだが、その想いも歳と共に変化するらしい。住宅も歳をとる。それは住宅に限らず、あらゆる物事は時間をかさねて劣化していく。ここで考察したいのは、自宅の事を、「人生の相棒」だと思ってみる、ということだ。それは妻もそうだし、仲間もそうであるし、自宅も同じく生き物として。住宅も歳をとる。塗壁はひび割れを見せ、無垢材の杉
2023年1月18日 07:46
そう聞くと、ネガティブな印象を受けるだろうか。かつて建築家・篠原一男さんはこう語る。「住宅には無駄な空間が必要である」 僕はこの言葉を聞いた時、とても嬉しい気持ちになった。なぜなら、僕自身も住宅に携わる上で、この無駄な空間が必要だと感じていたからである。篠原一男さん曰く、「名前の無い空間、用途の指定されない空間が、生活のコアー(核)になる」これはとてもロマンチックな表現だと思う