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住宅

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住宅について感じたことを。
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電気代高騰

電気代高騰

なにかと話題になっている、電気代高騰。
今や世界の情勢から、物価高、金利上昇、増税などなど、家計の出費は嵩むばかりだが、収入が上がっているという話はまだ大手のほんの数%といったところらしい。
本来なら景気が上がり、物価も金利も上がる構造であるはずだが、肝心の景気は上がらない、なけなしの策による物価高が現状である。

電気代も例外ではない。

この電気代(ガス代や灯油代も同じく)が関係しているのは、

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リノベーション

リノベーション

古い家を改修しよう。

リノベーションという考え方は、どうやらSDGsの行動目標にも沿っている気がする。

古い建物を、私好みに改修し、生活空間の枠を変えて、日常生活がリフレッシュされる。
今までそこで生きてきて宿った魂みたいなものも共に、生きた歴史を重ねていく行為。
前の世代から次の世代へ、生活の骨組みが引き継がれ、その土地の社会の循環に寄与していく。
街にも、前の世代の人へも、そして自分にも、

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住宅のデザイン

住宅のデザイン

それはいかように決めていくものなのか。

そもそも、家のデザインを本気で考えている一般の方はどれくらいの割合でいるのだろう。
思うに、ほぼ10割の方が「おしゃれで可愛くてカッコいい」デザインにしたいと願っているのではないだろうか。

しかし、数多ある建設会社、ハウスメーカー、設計事務所、どこに頼んだらいいか途方もない可能性が目を眩ましてくるし、このデザインで本当にいいだろうかと不安になるのではない

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経年劣化

経年劣化

人は歳をとる生き物だ。
昔は早く歳を重ねて大人になりたいと願ったものだが、その想いも歳と共に変化するらしい。

住宅も歳をとる。
それは住宅に限らず、あらゆる物事は時間をかさねて劣化していく。

ここで考察したいのは、

自宅の事を、「人生の相棒」だと思ってみる、ということだ。
それは妻もそうだし、仲間もそうであるし、自宅も同じく生き物として。

住宅も歳をとる。
塗壁はひび割れを見せ、無垢材の杉

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無駄な空間

無駄な空間

そう聞くと、ネガティブな印象を受けるだろうか。かつて建築家・篠原一男さんはこう語る。

「住宅には無駄な空間が必要である」 

僕はこの言葉を聞いた時、とても嬉しい気持ちになった。
なぜなら、僕自身も住宅に携わる上で、この無駄な空間が必要だと感じていたからである。
篠原一男さん曰く、

「名前の無い空間、用途の指定されない空間が、生活のコアー(核)になる」

これはとてもロマンチックな表現だと思う

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