2024/10/25(金)公平なのです。
「100分de名著」では、『ドリトル先生航海記』がとりあげられています。ぼくも子供の頃に読んで好きだったけれども、テレビを観ながら、あらためていいなと、思いました。
ドリトル先生は、お金と名声に関心がありません。
なるほど。
それからドリトル先生は、だれに対しても公平に向き合います。動物にも、子供にも、弱い者にも、貧しい人にも、さらに自分にも、同じに接します。
すごいな。
それで、ぼくはふと、まど・みちおさんの詩を、思いだしました。
まどさんの詩では、何に対しても公平です。人や動物に対してだけでなく、命のないものにも、あるいは、形さえないものにも、さらに、なにもないものにも公平です。
つまり、あらゆるものに公平です。
ですから、威張るとか、怒鳴るとか、叱るとか、軽蔑するとか、馬鹿にするとか、そういう言葉や気持ちは、どこにもないのです。
その影響なのかどうか、ぼくがいちばん苦手なのは、威張る人と、威張っているような詩なのです。