美国俳句

2022年アメリカ東部にあるアパラチアントレイル(AT)を歩いて来ました。毎年わずかの日本人しか歩いていないので、トレイルの紹介や情報、そして沢山のやらかした事を伝えていきたいと思います。 インスタユーザーネームpct2020shingo

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2022年アメリカ東部にあるアパラチアントレイル(AT)を歩いて来ました。毎年わずかの日本人しか歩いていないので、トレイルの紹介や情報、そして沢山のやらかした事を伝えていきたいと思います。 インスタユーザーネームpct2020shingo

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 私は2022年4月からアメリカ東部にあるアパラチアントレイルを歩きました。これは、その記録です。  まずアパラチアントレイルについて説明します。南端はジョージア州のスプリンガーマウンテン、北端はメイン州のマウントカタディンで、全長2,192マイル(約3,500キロ)のハイキング道です。日本の里山がずっと続いているとよく説明されています。標高は高くても2,000m位で、岩だらけの森の中を通る道になります。このトレイルのほぼ中間点にある、ウエストヴァージニア州ハーパーズフェリー

    • アパラチアントレイルについて話したいこと

       今年(2024年)もLDHD で発表の機会をいただいたのだが、コロナ感染のため参加出来なかった。コロナ禍によって2020年にPCT行きが全てキャンセルになった。それがアパラチアントレイルに行き先が変わった原因なのだ。  今回話そうと考えていたことは、どういう形でアパラチアントレイル(以降AT)が管理運営されているかという点で、そこに焦点を当ててみた。はじめにATについてもう少し知って欲しいことを付け加えた。  まず、ATについてのおおよその情報だ。南部ジョージア州から北

      • 信越トレイルメンテナンスツアーに参加した様子が記事になりました。 https://thetrailsmag.com/archives/65769

        • LONG DISTANCE HIKERS DAY 2023

          https://thetrailsmag.com/archives/63749  上記のイベントに参加しました。今回で第7回ですが、過去に何回かお客さんとして参加しましたが、今回は発表者です。  発表内容は第1日目のトレイルフード(発表者3名で25分) Hike Your Own Hike(自分らしい旅の続け方 発表者5人で60分)。第2日目のAT(アパラチアントレイル 発表者1人で25分)です。それぞれに司会者が付きます。  私の旅行記を読まれた方ならこの持ち時間が怖ろし

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          未編集後記

           とりあえず、この記事を以って連続して書いてきたアパラチアントレイルの旅行記は終了です。始めから読んで頂いた方、長いことお付き合い頂き感謝致します。途中からこの記事まで読んで頂いた方、よろしければ始めからご覧下さい。  先ず、旅行記を書こうとした理由は、アパラチアントレイルの為に恩返ししたいと思ったからです。旅行記を読んでもらい、このトレイルに興味を持って欲しいのです。日本でアメリカのロングトレイルと言えば、一番人気のパシフィッククレストトレイル(PCT)です。ダントツの人気

          未編集後記

          エピローグ(3) 心の問題

           心身一如の言葉通り、膝痛が心を蝕んでいる事はあり得る事でした。孫の世話で1週間自宅を離れ自由を奪われた事は、旅の終わりを意識付けるには十分でした。しがらみから離れたくてハイキングをしてきたので、終われば元通りになって当然です。  気持ちが落ち込むのは『荷下ろし鬱』というもので、目的を達成したからこその結果です。何もしなくても膝痛が消えない不安が強くなってきました。見通しが持てない中で、すがる気持ちで手術を希望しました。それで楽になるならいいかなと思いました。冷静になってネッ

          エピローグ(3) 心の問題

          エピローグ(2) 身体の問題

           孫が帰った翌日も、眼鏡の修理、健康診断と小さな用事が続きます。歩き終えて3週間が経過して、歩いてもいないのに膝の痛みが消えないのが心配になり、整形外科を受診することにしました。場所は、ワクチン接種で見つけた医院です。 MRIを撮ってもらうことにしましたが、保険証を健康診断をした医院に忘れてきたため検査は翌日になり問診だけしてきました。医師は骨切り術手術適用であると診断してパンフレットを渡してくれました。それで楽になるならいいかなと思いました。膝の痛みはシクシクする感じで、朝

          エピローグ(2) 身体の問題

          エピローグ(1) トレイルを歩き終えて

           帰国翌日(8/31)にした事は以下の通りです。1 ワクチン4回目、2 床屋、3 踏み潰して壊した眼鏡を保険で治す手続き、4 接骨院、5 通っていたボルダリングジムに挨拶。どうですか、異常な行動力ですよね。のんびりしたらいいと思うのですが、計画して行動に移す習慣から抜け出していません。記録を残す習慣はこの日が最後となりました。  ワクチン接種を11時15分に予約して、いつも1時間で終わる床屋を10時に予約しました。床屋さんは、この様な髭を仕上げた事が無いそうで、こちらの要求と

          エピローグ(1) トレイルを歩き終えて

          帰国への長い道のり(2)

          Day 127(8/27)    Hartsfield Guesthouse(連泊) Atlanta  この日はPCR検査を受診するだけです。半日作業だと思ってました。9時に宿を出発して、バス1、地下鉄、バス2、バス3と乗り継ぎクリニックに行きました。宿から近くのバス停が2つあり、昨日利用したバス系統の停留所より近いバス停から乗車しました。チケットは乗り放題のものを購入しました。上手く「ピッ」とならない事が多かったのですが、運転士は「行け」と手で合図していました。  アトラン

          帰国への長い道のり(2)

          帰国への長い道のり(1)

          Day 125(8/25)    Angels Rest Hiker’s Heaven(Pearisburg)  さて、ハイキング中止を決断したので、帰国への準備を進めていく必要があります。する事が沢山あります。手順を決めて一つずつ解決しなければなりません。ここは通信環境も悪くて、机もありません。  まず、2日前に泊まったパールズバーグのホステルに戻ることにしました。連絡して9時にピックアップしてもらいました。今回はバンクルーム(相部屋)ではなくて個室にしました。さあ準備開始

          帰国への長い道のり(1)

          腰痛ハイカー(3) 決断の時

          Day 123(8/23)    637ー*10*ー627    Doc‘s Knob Shelter  トレイルヘッドまで車で送ってもらいスタートしました。大事をとって10マイルで終了です。なんとか問題なく歩けました。鍼治療は凄い効果があったと思います。 Day 124(8/24)    627ー*17*ー610    Trent Grocery (tentsite)  歩き始めはいい感じでしたが、昼前には痛みが再発してきました。無理しないようにこまめに休むのですが、歩き

          腰痛ハイカー(3) 決断の時

          膝痛ハイカー(2) 鍼治療を受ける!

          Day 121(8/21)    644ー*07*ー637   Angels Rest Hiker’s Heaven(Pearisburg)   10時頃パールズバーグへのトレイルヘッドに到着しました。電話は留守電になり返事が返ってきません。留守電に入れるとすぐにショートメールが返ってきたりする事が多いですが、今回は空振りです。1マイルぐらいなので歩ける距離ですが、膝の事を考えると車で移動したいところです。ちょうど駐車場から出ていく車に声をかけて宿まで送ってもらいました。助か

          膝痛ハイカー(2) 鍼治療を受ける!

          膝痛ハイカー(1) あと700マイル

          Day 117(8/17)    704ー*14*ー690    Craig Creek (tentsite)  朝の時点で膝痛がひどくて、本来なら痛みが引くまでゼロデイを取るべきですが、前日にシェルターでゼロデイを取ったばかりだったので無理してスタートしました。しばらくは、やっぱり戻ろうかと考えるほどでした。戻るべきだったと後悔しました。期限内にゴールすることに執着していて、何かあると途端に気持ちに余裕が無くなります。enjoy出来ない状態にすぐに陥ります。  膝痛に対する

          膝痛ハイカー(1) あと700マイル

          McAfee Knob(マカフィーノブ)での撮影

          Day 115(8/15)    ZERO DAY    Lamberts Meadow Shelter  シェルターでゼロデイをとりました。予報では一日中雨です。通常は雨ぐらいでは歩くのですが、すぐ先にマカフィーノブというアパラチアントレイル上で最も『映える』場所を通過するので、できれば良い天気の時に行きたかったから停滞しました。慌てる必要ももないのでそのくらい融通を効かせても良いでしょう。他のハイカーが出発してしまうと、一人きりでずっと雨を眺めていました。 Day 11

          McAfee Knob(マカフィーノブ)での撮影

          ボランティア大集合

          Day 112(8/12)    772ー*17*ー755    Cove Mountain Shelter  涼しい朝です。朝早く起きてしまうので、そして朝のんびりすることが出来ないので早い時間に歩き始めます。日の出前後には出発します。ほぼ日陰ですから午前中は汗もかかずに歩けるのが良いです。午後の登りでは汗をかきますが、日本の夏と比べたら全然快適です。  トレイル上でボランティアに会いました。道に溝を入れて雨水がトレイル上から脇へ逃す活動をしていました。彼らは地域のトレイ

          ボランティア大集合

          水探しの冒険

          Day 111(8/11)    787*ー15*ー772    Thunder Hill Shelter  朝早く(6:20)に歩き出したので、2時頃シェルターに到着しました。シェルター付近の水源が枯れていることはわかっていたのですが、ちょっと先に水場があるようなので、荷物を置いてから水を取りに行くことにしました。シェルターには水場の行き方が文字で書いてあるラミネートされた紙がありました。地図アプリの場所より遠いのですが、参考までに記憶してから出発しました。地図アプリの場所

          水探しの冒険