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戦いながら育てる - アオアシ #2 -

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

令和という「タイパの時代」に
提唱する連続哲学シリーズ
「マンガは令和の哲学書!」

今回は 「アオアシ」編 の第2弾!

アオアシ は現在
ビッグコミックスピリッツで
連載中のサッカー漫画。

学校の部活動や
プロサッカー界ではなく、
プロチーム傘下の「ユース」世代を
中心に描かれる作品である。

単にサッカーマンガとしての
面白さだけでなく、人材の育成や
チームマネジメントなどについても
様々な気付きや学び、
ヒントが散りばめられている。

まさに現代に悩める者たちにとっての
哲学書たり得る作品だ。

 さて、あなたは「育成」と聞いて
何を思い浮かべるだろうか。

子供の育成。
部下の育成。

あるいは ゲームのキャラクターの
育成を思い浮かべる人もいれば、
動物の育成を思い浮かべる人も
いるかもしれない。

今回の対象は、
組織における「部下」の育成 だ。

「組織」といっても、その姿は様々。
会社における部署かもしれないし、
スポーツチームかもしれない。

「人を育てる」ということは、
言葉にすると簡単だが
これほど難しいことはない。

この「人」が「自分自身」であれば、
まだ簡単なのだ。
自分の意識ひとつで話が進む。

ところが これが「他人」となると、
その難易度は跳ね上がる。

自分以外の人間を育てるには、
忍耐と時間が要る。
さりとて それだけで十分かというと、
決してそんなことはない。

その人や環境に適した方法を取らねば、
いくら耐え忍んだところで
育っていくのは
生物としての年齢だけである。

部下の育成に悩む人は多い。
かくいう私も そのひとりである。

残念ながら、万人に当てはまる正解
というものは存在しない。

育てる側も育てられる側も、
皆それぞれ異なる特性を持つ人間なのだ。
ましてや育てる能力や目的も異なる。
ひとつとして、同じ条件での育成
というのはあり得ない。

ただ、そんな中でも
定石というものはある。
「こうすると上手くいく可能性が高い」
「こうすると大抵
 好ましくない結果に終わる」

といった具合だ。

さて、育成というと
アオアシの舞台
「Jユース」というのは
まさしく将来のプロサッカー選手を
「育成」する場である。

アシトの所属する
東京シティ・エスペリオンユースは
プレミアリーグという
国内ユース最高峰リーグに所属し、
優勝争いを演じている。

このユースチームを率いているのが、
今回の中心人物となる
福田達也 監督その人である。

ユースという育成の場を預かりながら、
決して試合成績にも妥協はしない。
その姿勢は、人を育てる立場としては
大変参考になるだろう。

今回は アオアシを通して
「戦いながら育てる」
「育てながら戦う」

ということについて考えていく。

この考え方を理解して実践すれば、
中長期的には きっと あなたの育成は
力強い結果を生むだろう。

なお この先は便宜上、
福田監督に倣って
『監督』としての立場で話を進める。

あなたが もし企業などの
職場で働く立場であれば、
『監督』を「部長」や「課長」、
『試合』は「案件」や「プロジェクト」
…というように読み替えてもらいたい。

<※ 注意 ※>
単行本の発行ペースで
展開を知っていることを
前提として進めていきますので、
未読の方はご注意・ご了承ください。


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