見出し画像

健康マインド(心に残る言葉❗)清水邦夫「明日そこに花を挿そうよ」

1959年劇団青俳特別公演として、俳優座劇場で上演されました。
劇作家清水邦夫初期の名作です。
清水が早稲田大学在学中の作品です。

「あらすじ」

 引揚者寮の一画が舞台。一階には修造・灸・右太親子、二階にはお米と病気の娘チー子が住んでいる。部屋から一歩も出ないチー子の元に灸は、右太の買ったカナリアをおいて始終出入りしている。

 父親の修造は酒代を息子たちにせがむが、灸は絶対に金を貸さずに貯め込んでいる。ある晩、修造はその金を見つけ、呑んで使い果たして帰ってくる。すると…

初演は木村功が(灸)・研究生だった蜷川幸雄が右太を演じました。

旧俳優座劇場


私が観たのは1970年の再演版を1976年頃だったと思います。
櫻社の舞台で、ピー子を緑魔子が演じていたんだと記憶してますが❓

心に残る言葉は 最後のセリフ「〜では寂しすぎる。明日そこに花を挿そうよ」でした。

正直 脚本の暗さが気になって共感できない部分がありましたが、最後のセリフ以後ね話を自分で創作していました。
「花を挿した後の世界をどうするのか❓」
そんな事を考えた記憶があります。

ともあれ、この情感あふれる劇作家は「真情あふるる軽薄さ」・「狂人なおもて往生をとぐ」・「ぼくらが非情の大河をくだる時」・「泣かないのか?泣かないのか一九七三年のために?」と印象的な題名の戯曲を創出します。

「楽屋」は日本で一番上演回数累計が最多の舞台です。

寂しい事もあって、夢が叶わない事も知った。
ずっと側に居てくれたお前からも裏切られた今日は
生きるのが辛くて仕方ない。
伏せた顔をあげて周りを見渡す。
焼け跡に似たこの街は色褪せた景色だ。
この街から逃れられないなら、せめて
明日そこに花を挿そうよ❗

勝手にセリフ作ってごめんなさい。「清水邦夫さん。」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?