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【エッセイ】正しいサードプレイスの見つけ方。オススメのサードプレイス3選。

現代流、自分らしく生きる方法。


サードプレイスの恩恵。


猫も杓子も「サードプレイスが大事」と述べる昨今である。

自宅(ファースト)でも職場や学校(セカンド)でもない場所、という意味のサードプレイス。自分の心身の健康を守ってくれたり、仕事の役に立つ有益な情報を手に入れる場所として最近いろんなところで推進されている。

私自身サードプレイスと呼ばれるものは何個か持っている。仕事の役に立ったこともあれば、心身の健康に寄与してくれたこともあるので、サードプレイスの恩恵は充分に受けていると思う。

この記事を読んでくださる方には、

サードプレイスが欲しいけど持っていない、そもそも何をサードプレイスと言うのか分からない。

と思っている方もいるらっしゃるの思うので、今回は、私のオススメサードプレイスについて書いてみる。


私のオススメのサードプレイス3選。


というわけで今回は私の経験に基づいて「私のオススメサードプレイス3選」を紹介しよう。

以下の通りである。

  1. オンラインコミュニティー

  2. 行きつけのお店

  3. 本、映画、音楽などのコンテンツ

それぞれ詳しく見ていこう。


1.オンラインコミュニティー


まずは一つ目。オンラインコミュニティーである。

サードプレイスと言われて思いつくのがオンラインコミュニティーという方は多いのではないだろうか。

というかコロナ禍でオンラインコミュニティーが増えたことをキッカケに、サードプレイスが推奨されるようになったところもある。

オンラインコミュニティーとは、要はオンライン上で定期的に集まる機会を設けた集団である。

その種類は多種多様だ。例えば特定の好きなアーティストやアイドルについて語り合ったり、もっとお堅いもので言えば昨今の社会問題(例えば環境問題とか)について語り合うものもあったりする。

その中には、有料で運営しているハードルの高いものもあるが、気軽に集まれる無料のコミュニティーももちろんある。

私自身が所属しているのは後者の「気軽に集まれる無料のコミュニティー」である。毎週日曜日の朝7時にオンライン上で集まって1時間くらい共に時間を過ごすわけだが、そこで何を話しているかと言うともっぱら「最近読んだ本について」である。要は「読書会」と呼ばれるものである。

「読書会とか意識高い系かよ」と言われそうな気もするが、読書会にせよ、アイドルを語る会にせよ、環境問題について語る会にせよ、同じ趣味・嗜好を持った者同士で集まってあれこれ話すのはやはり楽しいものである。

なので、オンラインコミュニティーを選ぶとしたら自分の趣味・嗜好にあった健全なものを選ぶのが一番である。


2.行きつけのお店


次に行きつけのお店である。

これはカフェやバーなど、主に飲食店が多いが、別に飲食店でなくとも、雑貨屋や本屋、服屋、マッサージ店、銭湯など、とりあえず「ここに行ったらなんだか落ち着く」と思えるものだったらなんでもいい。

なおかつお店の人と仲良くなれば、「●●さんに会いに行く」「●●さんに相談しに行く」と言う動機も生まれてなお良い。

私自身も、そう言うお店は何個かある。それはやっぱり本屋だったり(大型書店でなく個人経営のこじんまりとしたもの)カフェだったりする。特にカフェの店員さんとは仲良くさせてもらったりしていて、好きな音楽や映画について話したり、プライベートの悩みを相談したりしてもらっている。

あと、お店選びにおいても、先のオンラインコミュニティーと同じように自分の嗅覚が大事になってくる。メディアで話題沸騰のお店に行ったとしても、お客さんが多ければ並ぶリスクだってあるし、次のお客さんのことを考えると長居できないからだ。

だからと言ってまったく人気のないお店に行って何も楽しめなかったら本末転倒なので、とにかく自分の感性を信じるしかない。または嗅覚の鋭い友達に聞いてみるのもいいだろう。


3.本、映画、音楽などのコンテンツ


最後に紹介したいのは、本、映画、音楽などのコンテンツである。

これをサードプレイスと呼んでいいのか?と言うツッコミがありそうだが、オンラインコミュニティーに参加するのは気が引けるし、そもそもそんなにネットとか詳しくない。それに外に出るのはめんどくさいと言う人にオススメなのが、これらのコンテンツである。

本や映画や音楽は、究極どこに居ようとも享受できる。

家の中にいても、風呂に入っていようが、リビングにいようが、寝室にいようが、自分の部屋にいようが、楽しめる。

外にいても、歩いていようが、電車に乗っていようが、バスに乗っていようが、飛行機に乗っていようが、船に乗っていようが、楽しめる。

職場にいても、休憩時間中でさえあれば楽しめる。流石に映画は厳しいだろうが、YouTubeやTikTokのショート動画を見るくらいならできるだろう。

そして何より、これらのコンテンツは一人でも楽しめる。自分の好きな時に好きなように楽しめる。

コンテンツとは、自分が住んでいる世界とは別の世界を見せてくれるものである。これこそまさにサードプレイスある。

本や映画、音楽の世界に浸っているときほど、幸せなものはない。その間だけは現実に悩まされている様々な問題を忘れさせてくれるし、時にはその問題に立ち向かう勇気や解決策だって与えてくれる。

オンラインコミュニティーに入る勇気がない、知らないお店に行く勇気がない。そんな人にこそ、コンテンツはオススメである。

しかもそのコンテンツにハマれば、自然と誰かと話したくなるものだ。コンテンツは次なるサードプレイスへ導いてくれる案内人にもなってくれる。

なので、サードプレイスを持ちたいけど、なかなか勇気がないと言う人、まずは面白そうな本や映画、良さげな音楽を聴いてみるといいのではなかろうか。


サードプレイスでは自分らしく振る舞いたい!


と言うわけで、私の体験に基づいたサードプレイスの紹介だった。

結局のところコンテンツこそ究極のサードプレイスであると言うのが、私の伝えたいことであるが、ここで思うことがある。

最近では「周りの話についていくためにチェックしないといけないコンテンツが多すぎて困る」と言った学生や、「ビジネスで生き残っていくためにチェックしないといけないコンテンツが多すぎて困る」と言ったビジネスパーソンが多いと聞く。

そのせいで倍速視聴やファストコンテンツが増えていると言う現状がある。詳しくはレジー著「ファスト教養」や稲田豊史著「映画を早送りで観る人たち」と言う本を参照いただきたい。



しかしこの現状、私からしてみれば何をおっしゃるか! と言う思いである。

コンテンツくらい自分の好きなように享受すればいいのだ。それらチェックしなければいけないコンテンツくらい、セカンドプレイスにいなければいけない時間にチェックすればよい。倍速視聴なんてその時だけ使えば良いのだ。

サードプレイスとは、ファーストでもセカンドでもない自分だけの場所である。サードプレイスを、ファースト・セカンドに侵食されてしまってはたまったものではない。サードプレイスではサードプレイスらしい立ち振る舞いをすればいいのである。

と言うか、サードプレイスでの立ち振る舞いにすらイチャモンを付けてくるなんて、人の心に土足で入る込むのもいいところである。そんなことをしてくるファースト、セカンドの人間など、本当の家族、友人、同僚とは言えない。

自分の好きなものだけに囲まれて生きたいと言う甘ったれた理想や、自分らしい生き方という甘ったれたライフスタイルを推進しているわけではない。

せめて、サードプレイスでは自分の好きなように振る舞えばいい。あとのファーストプレイス、セカンドプレイスでは、それ相応に振る舞えばいいと言いたいのである。


正しいサードプレイスの見つけ方は"美意識"である。


猫も杓子も「サードプレイス」を謳う昨今である。

どうかしたら「サードプレイスを持ちましょう」と言ってくる職場や学校もあるだろう。「このサードプレイスがオススメです」「このサードプレイスを持ちなさい」と言ってくることだってあるかもしれない。

しかし気をつけよう。そう言うことを言ってくるのは、あなたを洗脳したい、コントロールしたいだけの人だ。

自分のサードプレイスは自分の嗅覚で見つける。

つまり、自分の"美意識"で見つける。

それが、正しいサードプレイスの見つけ方である。


私の行きつけのお店

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