【エッセイ】小学校のときの作文が軽いホラーだった。
小学生のときに書いた修学旅行の作文が出てきたので、全文転載してみる。
漢字の間違いや文法の間違いは修正しています。
子どもの頃から作文だけは得意だったのだ。
楽しかったホテルの夜
「ねぇ、怖い話せん?」
いきなり、ぼくの班の友達がそう言いだした。三人くらいはやめようと言っていた。ぼくは
「いいじゃんか。やろう」
と言った。
実際、ぼくもあんまりやりたくなかったけど。
そしてはじまった、怖い話。
僕は最初から隣の人の手をつかんでいた。今思うとはずかしいことだ。
でもよく聞いてみると、その話は聞いたことがある。怖さはなくなった。少し残念だった。
そして話は終わった。すると僕の班の友達石井くんが
「トイレに行きたい」
と言いだした。
「自分でいけばいいじゃん」
僕が言うと
「怖い」
と言いだした。
「・・・」
仕方なくついて言ってやった。やれやれ。
その後、石井くんに何度も同じことを繰り返された。
そして、消灯の時間。もちろん、まだみんな起きている。そしたらまた怖い話が始まった。
「かんべんしてよぉ」と言うぼくだった。
次は怖い話をやめて面白い話をすることにした。すると、とつぜん石井くんが
「こっちの布団きて」
たぶん、怖い話を聞いたから怖いんだ。その時に初めて、石井くんがけっこうな怖がりだと言うことを実感した。
なんともそこがものすごく暑い上に寝にくい。そりゃあ2人に囲まれているから仕方ないけど、耐えきれない!
ぼくはそこから抜け出して自分の布団に戻ってきた。
「ふぅ」
なんだか、楽園みたいだった。
「ぎゃははは」
面白い話をしてみんなで盛り上がった。
朝4時ごろ、みんな目が覚めていた。
そしたらいきなりトイレの方から
「ガタン!」
音がした。
他のみんなは気づいていなかった。
「だまっとこ」
ぼくは思った。怖がる人が、2人くらいいるから。
そうしたらまた、面白い話をし始めた。
「こりないなぁ。でも、面白いからいっか」
そう思ったぼくだった。
その夜は、本当に楽しかった。でも、あの「ガタン」と言う音は、いったいなんだったのだろうか・・・。
今も思うぼくである。
おわり。
こうやって読むと軽いホラーである。
本当にあのガタンと言う音はなんだったのか。
今も思う私である。
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