1話が重すぎるぜ......アニメ「琴浦さん」感想
皆さんはアニメ「琴浦さん」をご存じですか?
お恥ずかしながら、今更本作を知り今回一気に全話視聴しました。
本作を知った経緯も謎な道をたどっているのでそこも話していければと思います。
「琴浦さん」とは
作者えのづきさんによる漫画作品であり、2011年10月から2015年3月まで連載されました。ジャンルは学園ファンタジーラブコメであり、2013年にテレビアニメ化され全12話放送されました。
スタッフは「干物妹!うまるちゃん」でおなじみの太田雅彦さんが監督を手掛けており、アニメーション制作はAIC Classicです。
あらすじ
相手の心を読める少女・琴浦春香はその力のせいで、周りの人を不幸にしてしまいどこに行っても排斥されてしまう。そのせいで彼女は感情を殺し、人と関わらない生活を送っていた。そんなある日、何度目かの転校先で訳が分からない妄想をしていた裏表のない真鍋義久に出会う。そこから彼女は自らの殻から抜け出し、自分の居場所を見つけていく。
本作(アニメ)に出会った経緯
何とも奇妙で数奇な出会いなのですが、Youtubeで動画を見ていた際、おすすめに表示された「もし琴浦さんが日本兵だったら[コメ付き]」を見たのが始まりです。
何を言っているのかと困惑していると思われますが、再生前の私も同じ気持ちです、はい。
内容として、アニメ琴浦さんの映像を使用して声を様々な映画やゲーム、アニメなどの日本兵に置き換えるという動画です。BF4のプレイ映像に日本兵の声を乗せるあの動画のノリと認識していただければ分かりやすいかと。
そんな動画はアニメ琴浦さんの第1話、琴浦ちゃんのつらい過去を扱っているのですが場違いな声量と溌溂として野太い声で本来のシリアス展開が薄れています。何なら、この動画のおかげでアニメの第一話のつらさは軽減できたまであります。
動画視聴によって、可愛いキャラとその女の子が背負っているであろう過去が重すぎてそのギャップに惹かれることになりました。
そっから行動は速かった。動画のタイトルにある琴浦さんで検索をかけ、サブスクのdアニメストアで見られることを確認してそのまま視聴開始。いつのまにかdアニメストア内の琴浦さんのページにCOMPLETEの文字が。そう、一気に全12話視聴してしまいました。
感想
大変楽しませてもらいました。
超能力を持った女の子という設定だけでなくリアルさやより彼女の内面にフォーカスするために能力のせいで起こる悲惨な惨状を徹底的に描く姿勢に感服しました。創作された動画を見ているので、第一話は完全所見ではないのですが昨今の極限までストレスフリーの作品を摂取していた私の甘ったれた性根に往復ビンタを食らわされました。また、もともとは嫌がらせをしていたキャラが改心して友達になる展開があるのですが、その態度の急変具合に「気持ち悪い」という一言を言わせるところに痺れました。人間関係を大事に描いていることが分かる一言です。
それ以外にも、中島愛さんが歌う主題歌「そんなこと裏のまた裏話でしょ?」が最高に萌えて、アニメーションの良さも相まって目と耳が幸せになりました。OPアニメーションのヒロインの琴浦ちゃんが歌詞の「そんなこと裏のまた裏話 ーーかもね」と かもねに合わせてウインクするシーンがお気に入りです。妙な中毒性があります。本作の主題歌を聞いて中島愛さんのことをマクロスフロンティアのランカ・リー役だけの一面しか知らなかったので新たな良さに気づかせてもらいました。
↓YoutubeにOP映像が載っていないのでプロモーション映像ですが
ここまでの断片を見て興味を持った方はぜひぜひアニメ「琴浦さん」をご視聴ください。
2013年放送ということで郷愁を感じる人やその当時の空気感を味わいたい若人などさまざまな楽しみ方ができると思います。
それでは……