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ほきくんのリハビリ記録㉟  ~心の・・・~

皆さんは
街中や駅構内等で、
歩行器や車いすをつかっている方を見たらどうしますか。
 
 
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歩行器や車いすで歩行されている方のほとんどが
電車の乗り降りをする時に不安な想いをされているはずです。
 
それは電車の車両と駅のホームとの間に、「間隔」があるからです。
その感覚は10cm以上開いているときもあり、
線路に落ちてしまう可能性もゼロではありません。
「うわ~この感覚かなり広いな~電車に乗れないよ。どうしよう・・・。」
 
そんな時は駅員さんに頼んで、
車両とホームの間に「簡易スロープ」を渡してもらいます。
 
「簡易スロープ」があると間隔が埋まります。
安心して、<電車の乗降>することができるのです。
 
 
が、
 
駅員さんにお願いする訳にはいきません。
駅員さんに頼むと自分の行動(リハさん)の自由度がほとんどなくなります。
 
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「簡易スロープ」の設置をお願いするとき、
「どこで下車するか」も申告します。
 
そうすると下車する駅に
「歩行器のほきくんが、何時何分発のどこ行きのどこ線の電車の何両目に乗りますよ。」
ということが伝えられます。
 
このとき
「安心」である一方、自分の行動への「自由度」がかなりちいさくなったように感じます。
 
おなかが痛くなってきたりとかで、
臨機応変に自分のスケジュールが変わることってあるじゃないですか。
 
下車する駅も突然変えたくなるかもしれません。
 
「各駅電車」で自分のタイムスケジュールを組んでいたのに、
「快速電車」にのるように指示されてしまいました。
 
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だから、
駅員さんにお願いしなくても、一人で電車の乗降することができるようになろう。
 
こんな練習を繰り返しました。
 
駅によって、車両とホームの「間隔」は違うので
①    「間隔」がやや狭い駅を見つける。
②    そこで、一人で乗降できるよう、何度も練習する。
 
「間隔」が5cm以下でも、はじめのころは怖かったです。
 
 
<バギーを押しながら、電車の乗降を焦らずさらっとやっているパパママ>
 
その姿を参考にさせてもらったりして、なんとか、できるようになりました。
 
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さて、
私は1週間に2度ほど、家から最寄りの<京成線津田沼駅>を出発点に、
<リハさん>をしています。
 
今は一人で<電車の乗降>をしています。
以前は、駅員さんに<スロープの設置>をお願いしていました。
 
それで・・・どうも顔を覚えられてしまったようです。
 
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・私は一人で電車の乗降ができるようになりました。
・駅員さんはほきくん(私)のためにスロープの設置をする必要はありません。
・駅員さんは私を気に掛ける必要はないのです。
 
なのに

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