ほきくんのリハビリ記録55 ~スキマフリー~
本題に入る前に・・・
以前のリハビリ記録にも書いたのですが・・・
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列車が駅に到着すると、車両とホームの間に<隙間.>が生まれます。
10cm前後の<隙間>です。
<隙間>があることを意識して確認したことがある人なんて
ほとんどいないのではないでしょうか。
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病気のせいで、歩行できなくなってしまいました。
外に出る場合には、<歩行器>を使っています。
<歩行器>や<車椅子>ユーザーでも安全に列車の乗降ができるように、
駅員さんに頼んで、<簡易スロープ>を設置してもらいます。
駅員さんに遠慮をしているのか、
列車の中で<歩行器・車椅子>ユーザーをあまり見たことがありません
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先日、定期検診があったので、列車を使って病院に向かいました。
JR総武線は千葉から東京の三鷹までを走っています。
病院はJR中央線の「西国分寺」にあります。
JR総武線は通りません。
「御茶ノ水」という駅で乗り換えが必要です。
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この1.2年で、<総武線>のほとんどの駅に「ホームドア」が設置されました。
私が乗り換えをする「御茶ノ水駅」もそうです。
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「ホームドア」のあいたスペースを使っていくつか表示やポスターがありました。
そのうちの一つに・・・
段差・隙間対策実施箇所(1号車4番ドア、6号車4番ドア)で・・・
6号車4番の列車乗降口をあらためてよく見てみました。
10cm前後の<隙間>を埋めるために、そのあたりだけホームが改造されているのです!
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これだったら、
<歩行器・車椅子ユーザー>でも、「一人で・誰の力も借りず・好きなタイミングで」
列車の乗降ができます。
素晴らしい<バリアフリー>です。
赤枠の部分が<隙間>をうめる改造工事の画像です。
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どうして<改造工事>が行われたのでしょう。
私が<隙間>について触れたことが原因!?
な訳ないです。
JRさんが危険を感じていたから!?
かもしれないです。
なんにせよ、
これで障害があったり高齢の方でも、
誰に気を遣うことなく、列車が使えます。
あっ!?
今度<ゲストティーチャー>をさせてもらうときに、
子供たちに話せたらいいなと思いました。
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小学校の教師時代、大変大切な<授業>するときいつも、
「こんなことをしたいな。」
というイメージを、具体的な<授業シナリオ>にしていました。
そうすると頭の中が整理され、すぐ緊張する私でも、リラックスして<授業>ができます。
下記は今度ゲストティーチャーをやらせてもらうときの<シナリオ>です。
少し長くなります。
今回はその前編です。
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【ゲストティーチャーシナリオ】前編
【自己紹介】
こんにちは。
前田先生と仲良しの“ほきくん”です。
今日はみんなと一緒に<福祉やバリアフリー>について一緒に勉強する機会を
もらいました。
よろしくおねがいします。<パワーポイント1>
ほきくんは23年間、子どものころからの夢だった、小学校の先生でした。
毎日すごく楽しい生活を送っていました。
東久留米市の学校で前田先生とは一緒に仕事をしていました。<パワポ2-「昔」>
でも2年前
ある病気が原因で、身体がほとんど動かなくなってしまいました。
すごく悔しく悲しかったのですが、仕事をやめました。
小学校の先生ではなくなったのです。<パワポ2-今>
子供のころからの夢をつかみ、
かわいい子供たちと一緒に明るく輝いていた生活を送っていたのに、
仕事をやめた瞬間、生活が真っ黒になりました。
自分の世界が突然、それまでとは正反対の状態になるなんて信じられません。
何かをしなければ、ずっと真っ黒のままです。
少しずつ外にも出られるようになってきました。
そこでわかったことや感じたことをお話しできたらいいなと思っています。
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【質問1する前に・・・】
さっき発表してもらったけど、<バリアフリー>ってたくさんあるんだね。
ついこないだ、新しい<バリアフリー>を発見したんだ。
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電車が好きな人?
電車が目的の駅に着きました。
電車とホームの間はどうなってると思う?
答えは<すきま>があるんです。
つまり、電車とホームの間に少しの<間隔>があるんです。
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<すきま>があると、困る人たちがいます。
誰が困ると思う?
そのとおり!
高齢の方だったり、車いすなんかを使ってる人たちが困ります。
その人たちが安心安全に電車の乗り降りができるよう、
<すきま>をなくすための改造工事が少しずつ進んでいます。<パワポ>
正しい名前がわからないから、とりあえず、<スキマフリー>にしておこう。
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<バリアフリー>は2種類にわけることができるそうです。
<Aグループのバリアフリー>はとても便利だけど、整備されるまでに時間とお金がかかるよ。
あと、4年生だけでは整備するのは難しいかな。<パワポ3-A>
<Bグループのバリアフリー>を実行するには時間もお金もかからないし、4年生のみんなでも使えるかな。
<パワポ3-B>
<すきまフリー>はA?B?
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【質問1】<パワポ4>
みんながこれまで調べた<バリアフリー>を「A」か「B」に分けてみよう。
分けてみて、わかったことは?
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【予想される子供の発言】
「あれぇ、<Bのバリアフリー>がないぞ。」
「子どもでも使えるって、どんな<バリアフリー>があるのかなぁ?」
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【このときに留意すること】
・できるだけ多くの子どもに発表させます。
子供が考えたことを大切にするために、発表したことを否定も肯定もしないようにします。
・子供の気付きや発表をもとに、次の【質問2】に進みます。