ほきくんのリハビリ記録㊾ ~見てみぬふりはⅲ~
ある会社の調査で、こんなことが発表されました。
日本人の4割強が、街中で困っている人を見ても、
<見て見ぬふり>してしまうかもと回答した。
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その調査結果を受けて、ある大学教授が
日本はハード面でのバリアフリーは進んでるけど、
何気ない声掛けなどソフト面(心)のバリアフリーはなかなか定着していない。
と解説してました。
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私は<リハさん>などでよく外を散歩します。
外の様子はよくわかっているつもりです。
なのでこの調査やその解説に対して
「違う!」
「外は<見て見ぬふり>できない、無茶苦茶親切な人ばかりだよ!」
と少し憤ってしまいました。
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無茶苦茶親切なエピソードを、今号も紹介します。
最後まで読んでいただければ、
「こんな親切な人がいるんだ~。」
と、心があたたかくなるはずです。
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【困っている私を見て、<見ぬ振り>はできなかった方々⑥】
私は1週間に2度ほど、<リハさん>をしています。
病気の進行で身体はほとんど動かないけど、
一人で<電車の乗降>をしていろんな土地に行っています。
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以前の私は、<電車の乗降>をするとき、
駅員さんに<スロープの設置>をお願いしていました。
駅員さんに<スロープの設置>を何度もお願いするなどして、
練習を繰り返しました。
その結果、一人で<電車の乗降>ができるようになりました。
何度もお願いをしていたので、駅員さんたちに顔を覚えられてしまったようです。
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・私は一人で電車の乗降ができるようになりました。
・ということは、駅員さんは私のためにスロープの設置をする必要はありません。
・つまり、駅員さんは私を気に掛ける必要はないのです。
駅員さん
なのに、駅員さんは駅構内の私に気付くと、いつも・・・
「おはようございます。」
「今日はどちらに行かれるのですか。」
「スロープをだしましょうか。」
「行ってらっしゃい!」
あたたかい声掛けをして、私を送り出してくれます。
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病気や怪我などでハンデを抱えている人は、
場面によってはたくさんのサポートを必要とします。
例えば<電車の乗り降り>です。
<電車の乗り降り>場面では、
歩行器を持ち上げてくれたり肩を貸してくれたり・・・
様々な方法でたくさんの人が、私たちを助けてくれます。
駅員さんの「おはようございます。」などの声掛けも、
私たちにとってはありがたいサポートです。
なんだか背中を押されているようで、一人でリハさんに行くことに勇気がでてきます。
<心のバリアフリー>とでも言っておきますか。
私が大変感謝をしている<心のバリアフリー>をもう一例紹介します。
杖や車いすなどをじっくりと見たことがある人はいますか。
杖などの福祉用具は、自分とはまるで関係ないから、じっくりと見たことはないはずです。
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ある日の<リハさん>中、私はあるおっちゃんとすれ違いました。
歩行器を使って歩行している私におっちゃんが一言・・・
「あんちゃんの歩行器、かっこいいなぁ。」
「俺も歩行器が必要になったらそのタイプにするよ。」
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なんかうれしくなりました。
障害がある自分と健常の方との間に、大きな違いはない
ということが伝わってきたからです。
おっちゃんは深い考えがあって、その一言をつぶやいたのかもしれません。
でも、
この何気ない一言も私にとっては大きな<心のバリアフリー>になりました。
勇気をもつことができました。
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◇9月28日のリハさん 「鯛汁ラーメン 麵魚」
◆利用駅:京成線 京成船橋駅 55駅目
◆ホーム間隔:A
◆ほきログ:AA(食べログ:3.66)
・京成船橋駅ビル内。大人気店だが、そこまで混んでいない。
・国産小麦を使用した石臼引き全粒粉の特製麺に、真鯛と水だけで作ったスープを合わせたヘルシーならーめんが名物です。
・落ち着いた店内は、気軽に入りやすい雰囲気。
◆店の出入りくち:フラット
◆WHILLくんでも?:1○ 2○
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