40男のパンピー人生記 2

1992年クリスマス 

日本はバブルが崩壊して間もないが世の中はまだまだお

祭り騒ぎの雰囲気だったのを子供ながらに感じていたの

を覚えている。12月に入るとどこもかしこもクリスマ

スソングが流れる 何てことない商店街でさえもキラキ

ラと装飾されていた。 現在はあの頃と比べると随分さ

みしくなった気がする。

僕は父親 母親 僕 次男 三男 の5人家族だ

父親は地元で三代続く割烹料理屋を経営していた。

いわゆるお坊っちゃまで、僕も4代目になるお坊っちゃ

まだ。

毎年大晦日から一週間くらい新潟の石打丸山スキー場へ

スキーに行っていた。

スキーの思い出も沢山あるがまた今度書こう。

この年も12月31日からスキーに行った。よく行ったと思う。

この年のクリスマス母親は同窓会があるといって出掛け

た、父親はこの頃もうアル中でまともに働かず一日中寝

ていた 友達のお父さんの話しを聞くと日中は一生懸命

家族のために働いているのが普通なのだと聞いていたの

で自分の父親はダメな人だと思っていた。 

そんな気持ちも、持ちつつそれよりも今日はクリスマス 

まちにまったプレゼントで遊べる日だ。サンタさんに頼

んだのは当時小学生の最高のおもちゃファミコンのゲー

ムカセットだ。うちはファミコンが発売当時から持って

いてクラスの中でもい一番最初にかってもらったと思

う。

カセットタイトルはロックマン4だったと思う。弟たち

もそれぞれカセットを買ってもらっていた タイトルは

なんだったのか忘れたけど そんなこんなで夢中でゲー

ムをやっていた。 

クリスマスの夜トイレで目を覚ますとテレビの部屋(リ

ビング)の明かりがうっすらついていた 暖色系の蛍光

灯のぼやっとした明かりの下に木刀を持った父親があぐ

らをかいて座っている姿が見えたなにか異様な雰囲気を

醸し出しているのを今でも鮮明に覚えている 時計に目

をやると夜中1時を過ぎていた 

まだ母親は帰ってきてない


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