40男パンピーの人生記 3
チッ チッ チッ チッ… 時計音が聞こえる
ブォーーーーー 冷蔵庫の音も聞こえる サイレンナ
イト 父親の様子がいつもと違うことを感じた
アル中で怠け者だが 酔って暴力的になったことはなく
シラフの時はとても優しい人だったからただならぬ異様
な雰囲気はすぐ感じた 「どうしたの?」 ……
「もう寝なさい…」 呂律が回ってない
「何でそんなの持ってるの?」 ……
…「いいから寝なさい」 そうこうしていると電話が鳴
った 父親がとるといきなり怒鳴り出しその電話の相手
に罵声を浴びさせていた 呂律が回ってないし昔の事な
のであんまり覚えないが「てめーなめやがって!」って
言ってた気がする きっと相手はお母さんなのだろうと
思った僕が変わってと言ったら電話をきられた
少ししてまた電話がなった 出ると今度は長野のおばあ
ちゃんからだ
母方のおばあちゃんでバァーバと呼んでいた
「○○? お父さんは?」 父親に変わった …
なにやら話してる 父親は静かに はい はい…と相づ
ちを打っていた するとまた僕に変わった
「今、お父さんにお母さんの事乱暴しないでって言った
から○○からもお母さんの事ぶたないでって言ってね」
そう言われて電話を切った
僕はすぐ父親のお母さんの事ぶたないでって言った
父親は「ぶたないよ」って静かに答えた
そしたらまた電話が鳴った 父親がなにやら話して
電話を切ると家を出て行った 車で出掛けたらしい
たぶんお母さんを迎えに行ったのだろう
それからどのくらい時間がたったのかうとうとし気づく
と車庫に車
が入ってくる音が聞こえた アクセルをふかす音が凄
い 酔って運転してるのがよくわかる でも僕は眠くて
眠くて気がつくと朝になっていた