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書くことと残された人と万年筆
夫が嬉しそうに、亡き義父の日記を持って帰ってきた。
義母が亡くなってとりあえずの片付け中に見つけたらしい、普通の大学ノートにびっしりと書かれた日記。夫が生まれたとき、名付けに悩んで候補を何個も挙げて、画数を調べて比較検討しているページ。
几帳面に罫線に沿って書かれた美しい字。フリーハンドで書かれた直線も歪みなく細く直角に。私としてはどんな筆記具でお書きになられてたのか気になる。黒のインクやブルーブラックのインクで書かれたページ。
息子が生まれ、迎えた自分の誕生日に考えたこと、決意表明。会社のあれこれについての自分の考え。読みやすい文章。若かりし日の義父が目に見えるよう。
夫がほんとに嬉しそう。他にもノートいっぱいある、とニコニコしてる。名付けにもう一つ有力候補があったとは聞いてたけど、他にもこんなにあったとは知らなかったと、真剣に考えてくれた跡を感動して辿ってる。
ああ、いいな。ノートに書いて残しておいてくれて良かった。私、どんなにミニマリストに憧れたとしても、今増えていってる自分のジャーナリングのノートは残しておこうか、そんな風にも思う。
そして、夫も万年筆沼に引き摺り込もうかしら……笑 同じようにノートに残してあげたらいいんじゃない? これ、すごく書きやすいよ、書いてみる?とか言って。もしくは、義父が万年筆を使っていてくれてたら、それを引き継いでもらってそのまま沼に……。