後飾り祭壇セット
葬儀の前、葬儀屋さんがバタバタと準備しにきてくれた、あれ。
白木の後飾り祭壇セット(名前はあとで知った) 義父が一年半前に亡くなって以来ずっと使い続けていたらしい後飾り祭壇セットを、葬儀屋さんがびっくりしたように見て、こちらはもう処分なさってください、とおそるおそる言う。慌てて2階へ運ぶ。
こういうの。
そして、全く同じものを設置して帰っていった……。んん?
え? どういうこと? と思って調べる。
つまり、これは四十九日までの間の仮の祭壇なんだわ。だいたい四十九日までにお仏壇を作って、現世に留まっていた魂が来世に行くのに合わせてお仏壇で供養するに切り替わるのね。義実家には義祖父母のお仏壇があるから、本位牌をそちらに移して供養するということね。
葬儀屋さんの葬儀パックにこの祭壇のセットが入ってたんだろう。基本葬儀プランの中に組み込まれていてもう支払いも済んでるし、以前のをそのまま使用しますか?とはならなかったんだな。おそるおそるのあの感じの理由がわかったわ。
ふと、メルカリで『後飾り祭壇セット』で検索してみたら、出るわ出るわ、出品たくさんあるし、よく売れている。新品のって、うちみたいに前のが残ってるから新しい方はそのまま使わずいただいた方なんだろうか。家族葬で使用しなかったなどもあるかもしれない。そして売れるのは、葬儀屋さんによっては、基本プランに入ってないところもあるのかもしれない。なるほどねぇ。
四十九日までというのはきっと説明されたし説明書にも書かれてるけど、かなり立派な造りだし、バタバタの間にわからなくなったんだろうな。
今回は四十九日のあとに片付けようとしたけれど、以前に使っていたはずの経机が見つからず再び机だけは同じように使うことにした。一体どこに行ったんだろう。片付けが進めば見つかるだろうか。
綺麗な2つのしっかりした後飾り祭壇セット。処分するか。それとも綺麗に拭いてメルカリに出品してもいいかもしれないな。それはまさにSDGsでしょ。ま、でも、片付けが進んでからの話だなぁ。