視覚思考者〜ビジュアルシンカーとは(前編)
はじめに
みなさんは、「ビジュアルシンカー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
頭の中で考え事をするときに、言語ではなく視覚で考える傾向のある人の事を「ビジュアルシンカー」と呼びます。
ビジュアルシンカーの人はどのように物事を捉え、思考しているのか?
今回はアカデミックな内容となっています。
ご興味のある方はどうぞお付き合いください。
視覚で物事を考える「ビジュアルシンカー」とは
ちなみにビジュアルシンカー(視覚思考者)の対義語としては「ランゲージシンカー(言語思考者)」という言葉があるそうです。
みなさんは、どちらに属しているでしょうか?
そもそも、ご自分が普段考え事をする際に、言語で考えているのか絵で考えているのかなど意識したことがないと言う方も多いのではないでしょうか?
私もそうでした。
初めに言語(日本語)で考え、次に言語を頼りに想像してイメージ化するという思考経路が一番近いかもしれません。
小さな子供の頃は、字が読めないので絵で考えることが多いでしょう。
子供向けの絵本は文字が少ないですし、文字が読めなくても絵を見れば内容がわかるようになっています。
しかし、成長するにつれて文字が読めるようになると絵を必要としなくなってきます。
挿絵がない文字だけの本を読めるようになると、少し大人になったような気がしました。
詳しい統計が出ていないのではっきりとは言えませんが、言語思考者が多数派で、視覚思考者は少数派のようです。
そして、ここが一番大事な所なのですが、現代社会は言語思考者にとって生きやすい社会なのです。
もちろん言語思考者が多数派なので、社会全体を見ても言語思考者が多いわけです。
言語思考者たちが自分達が生きやすい社会を作ってきたと言うことです。
ビジュアルシンカーと難読症(ディスクレシア)の関連性
ビジュアルシンカーは、文字を読むのが苦手な場合があります。
そもそもイメージで思考しているので、文字や言語をさほど重要視していない側面もあります。
また、文字を形(イメージ)として認識しているため、細かい部分の差別化が出来ず読み間違いが多くなります。
また、漢字の書き順を守ることが苦手です。これは最終的に同じ形になれば良いと考えているためではないかと推測しています。
私の息子も完全なビジュアルシンカーで、漢字の書き順はメチャクチャです。私は間違いに気づいてもあまり神経質に指摘しないようにしています。
ただし、タブレット学習の漢字ドリルでは書き順まで厳しくチェックしてくれますので、よく間違いを指摘されています。(視覚思考者にとってはありがた迷惑です)
また、点つなぎの学習で立体図形を書く時も、言語思考者である私からは想像も出来ないところから描き始めることがあります。
これもまた、最終的に同じ形になれば良いと考えているためだと思われます。
左利きとビジュアルシンカー
私の個人的な見解ですが、左利きの方にビジュアルシンカーが多いのではないかと思います。
右脳がつかさどるのは、ひらめきやイメージ、芸術性、創造性など。右脳が優位に働く人は、直感的にものごとを受け入れるのが得意だと言われています。対して、左脳がつかさどるのは、話す、書く、計算する、分析するなど。
そして、左利きの人は左手を動かすことにより右脳が発達している可能性が高いのです。
人間の身体を動かすための神経は、首で交差しているそうです。
ビジュアルシンカーについて現在考察中です。
長くなりそうなので、前編後編に分けて投稿させていただこうと思います。
ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございます。