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「黒板vs電子黒板」論争を考える:やっぱり電子がいいんじゃない?😳

こんにちは!!
新年に決めた目標は現在順調です!
(まだ1ヶ月も経っていませんが・・・)
この調子で頑張ります!!

さて、インフルエンザが流行っていますがみなさんは元気でしょうか?
私のクラスは超元気でまだだれも欠席していません。隣のクラスは学級閉鎖になったのに笑

今回は普段から私がよく考えている、授業で使うべきは黒板か電子黒板か、という問題に触れたいと思います。
電子黒板なんてけしからん!黒板に書いてこそ授業だ、という人には申し訳ありませんが、私はほとんど黒板を使いません。
正直言って、私は「電子が圧倒的にいいじゃない?」って思うんです。
理由はいろいろあるんですが、今日はそのあたりをちょっと語ってみます。




「黒板を使うのか、電子黒板を使うのか」って話はよくあるものだと思いますが、ありがちな結論は、「どちらかに偏るんじゃなくてバランスよく使い分けることが大事」ってやつです。世の中グラデーションだよって。

いや、それはそうかもしれないけど!そこで思考停止するのは違うだろう!
こんな結論だと全く面白くないと思ってしまうので、極端かもしれませんが現状の私の意見を書きます。

私自身は「いや、今の時代ならやっぱり電子じゃない?」と考えている側です。子どもが一人ひとり端末を持っているクラスも増えているし、デジタルでやれることの幅がどんどん広がっているからです。🔎

ただ、「黒板ならではの良さがある」「ライブ感が違う」なんて声があるのも事実。
そこで今回は、私が実際に採用している「電子黒板+iPad」メインの授業スタイルを紹介しつつ、具体的にどんなふうに授業を進めているのか、それが子どもたちにとってなぜいいのかをまとめてみたいと思います。
そして、私の授業スタイルと電子推しの理由をお話しした上で、黒板の良さをいくつかピックアップして、それに対する“反論”というか、「いや、そこは電子でもカバーできるよ」ってツッコミを入れてみたいと思います。


■ 私の普段の授業スタイル

● 電子黒板を教室の中央に設置し、iPadをミラーリング

黒板は補助的に使う程度で、基本は中央あたりに電子黒板をどーんと置いてます。
ここに自分のiPad画面を有線で繋いで、GoodNotesやプレゼンアプリで作ったスライドを映しながら授業をしています。
子どもたちの使っているノートをスキャンして、その上に書いたものを見せることで、ノートのどこから書き始めているのか、何マス空けて書いているのかが一目瞭然になります。

特に小学生はノートの書き方がまだまだこれからなところがあるので、小さく、できるだけ詰めて書いていることが多いです。
ノートをケチって詰め込み、見返しても意味が分からない仕上がりになっています。

先生が前で同じノートを使って、余白もたくさん作っている様子を見せることで、苦手な子も取り組みやすくなります。
また、プリント学習でもそのプリントをスキャンすることで、どの板書がどの解答欄に該当するのかを見誤ることがなくなります

この時点で電子に軍配が上がっているのですが、先に黒板派の意見に対して思うことをゆるーく語ってみたいと思います。


■ 黒板派がよく言う「黒板の良さ」と、私の意見

1) 「黒板なら全体を一望できて、授業の流れが見やすい!」

  • 黒板派: 「一枚にバーッと書いていくと、どの段階で何をやったかを時系列で追いやすいし、常に目に入ってくるから見通しを持ちやすいよね。」

  • 私の見解: それはそれでメリットがあるけど、同時に“余計な情報まで入りすぎて混乱”する子もいます。だからこそ、Divide and Conquerで最初は必要な部分だけを拡大→段階的に情報を増やす→最後に一気に全体を見せるほうが、すんなり頭に入る子も多いと思います。実際に私のクラスには自閉症の子がいますが、その子にとってはたくさんの文字があってもノイズになって集中できないようです。電子黒板で一点集中に映されたほうが、空間が切り取られていて取り組みやすいと聞きました。


2) 「先生が書いてる姿が見えると集中しやすい!」

  • 黒板派: 「チョークで文字を書いている音や先生の身振りがあることで、“授業っぽい”空気を作れる。」

  • 私の見解: iPad+Apple Pencilでも“今書いてる感”は十分再現できます。ペンツールでゆっくり書いて、書き終わったら説明、みたいにテンポをコントロールすればライブ感は保てるし、板書の見逃しも減ります。✏️

  • むしろ、チョークの粉が飛ばないので喉への優しさもあるし、汚れることもありません。書き損じてもすぐ消せるからスマートです。(黒板消しがしょぼいと粉を広げているだけになることもあります。そうなると薄く模様がつくので、それが気になって集中できない子も出てくると思います。←疲れている時の私)

  • さらに、黒板と違ってあらかじめ板書をしておくことができるので、めあてやまとめを先に書いて付箋で隠しておけば適切なタイミングで見せることができます。これをすることで、子どもがまとめを書いている時間に先生の手が空きます。机間支援のチャンスです。ただただ教室を歩き回るだけでも、「先生にきちんと見られている感」を演出できます。先生方にはこの大きさが伝わると思います。

  • ライブ感の必要性については、私は懐疑的ですが必要な人もいることはわかります。(予備校に通っていたときに、私は東進の映像授業で合っていたのですが、「映像は無理!やっぱライブ感がないと!」と言っていた友だちもたくさんいました。)

  • あとクラスでアンケートを実施したところ、「チョークの音が苦手」という子もいました。聴覚過敏な子などはこういうところでも障害になるのかとたいへん勉強になりました。👂

3) 「機器トラブルの心配がないんだから、アナログが安心!」

  • 黒板派: 「黒板は電源いらないから、いきなり授業がストップする危険もないし、絶対に消えないもんね。」

  • 私の見解: 確かにネットや機器の不調はゼロにはならないと思います。でも昨今は整備も進んでるし、万一トラブルが起きても“黒板を非常用”として使うとか、オフラインでも使えるように準備するなど対応策は色々できます。

  • それに、チョークが折れて書けない・色が見づらいとか、アナログでも小さなトラブルはあるし、結局普段の慣れや準備次第です。

4) 「子どもが自由に書いて発表しやすい!」

  • 黒板派: 「みんなの前で大きく書くのが楽しいし、発表のモチベーションが上がる。」

  • 私の見解: 電子黒板ならタッチパネルも使えるし、iPadを持って前に出れば、書いた瞬間に大きな画面に映ります。消すのも簡単だし、書いた内容をそのまま残しておける(スクショ等)のがデジタルの強みだと思います。

  • もちろん「巨大キャンバスに落書き感覚で書きたい」なら黒板もいいけど、日々の授業メインとしては電子で十分対応可能だと思います。



■ その他の電子の強み

それ以外の電子ならではの強みも語りたいと思います。
電子でやるならiPadは必須だと思っているので、iPadのアプリも使った実践にはなります。

● 子どものノートやプリントをカメラで取り込み、GoodNotesで書き込み

子どもが書いた解答や考え方をその場で撮影→GoodNotesに取り込んで共有できます。
子どもたちのノートと同じ画面上に意見や考え方が貼られるので、真似してみよう、盗んでみようがやりやすくなります。
また、画面上に自分の書いたものが表示されているので、発表もしやすくなります。発表が苦手で伝わりにくくても、画面の文字で補足できるのも強みです。🙌

● 各自の端末にも共有して“手元拡大表示”OK

電子黒板の心配として、後ろのほうの席の子が「先生、見えない…」と困ることがある、というものがあります。
今はGoogle ClassroomのMeetで画面共有があります。

子どもたちに端末からMeetを押してもらうだけです。
自分が触っているiPadの画面を、そのまま子どもたちの端末に写すことができます。「ミニ黒板」が子どもたちの手元にある感覚です。

  • 「あれ? いま先生が書いたこの字、よく見えない」ってときも、手元ですぐ再確認できます。端末から部分拡大も可能なので、子どもたちで最適なものに調整できます。

  • これがまた、視力の弱い子や板書を写すのが遅い子にとってはかなり助かります。

● “Connecting the Dots”の感覚

黒板にたくさん書いていたとしても、今その瞬間に取り組むのは一部分です。流れをわかりやすくすることも大事ですが、まずはその一部分を集中して考えさせることが大切だと思います。
集中して形になった部分部分、つまり点を最後に全体を見せてつながせるんです。

  • いわゆる“Connecting the Dots”の感覚です。子どもたちは「あ、最初に見たこことここが繋がって、こういう結論になるんだ!」と納得しやすくなります。💡

● 授業後はPDF配信で振り返りOK

最後にGoodNotesのデータをPDF化して、その日の授業まとめとしてクラスルームに貼れば簡単に共有できます。ノートを取り切れなかった子も、授業後にもう一度振り返れるし、欠席した子やたとえ不登校であっても授業ノートを端末から確認することができます。すぐにキャッチアップできるのが最高です。
クラウド上に保存すれば紙でせっせと蓄えるより安全です。

またテスト前にまとめて確認できるのも強みだと思います。もちろん普段ノートをとっていれば特段必要ではないかもしれませんが、いざというときに確認できる場所がある、という強みは計り知れないでしょう。


まとめ

というわけで、黒板と電子黒板+iPadを比べたとき、私は「やっぱり電子推し!」という結論に落ち着きます。
もちろん黒板にも良さはあるし、実際「アナログの安心感が好き」って子もいます。子どもに応じて変えていく必要もあると思います。🤔

それでも、総合的に考えると、“今の教室環境や子どもの学びの多様化”を支えるうえでは電子のほうが絶対に強いと感じています。💪

  1. 情報を小分けに提示しやすいし、必要があれば一気に全体表示して“点と点をつなぐ”体験をサポートできる

  2. いつでもどこでも復習・確認できるように簡単にデータ化・共有ができる

  3. 視覚・聴覚面でのバリアを大幅に減らせる(拡大表示やチョーク音の回避など)

  4. 機器トラブルはあるが、備えれば解決可能。それよりも得られるメリットのほうが大きい

  5. 先生側も準備が楽になり、授業中のサポート時間が増やせる

今後さらにICT化が進むことを考えると、「メインで使うのは電子黒板、黒板は非常用 or 補助的に」くらいのスタンスが自然になるんじゃないかなと思います。
電子黒板が黒板と同じ大きさになったときに、果たして黒板のほうがいいと強く言えるでしょうか?
子どもたちもデジタル慣れしているので、電子黒板のほうが授業を楽しんでもらえるケースが多いように感じます。
(とりあえず子どもたちにアンケートを取るのがいいかも!)😎

どう言おうと電子黒板を効果的に使えるようになることにデメリットはないので、学び続ける姿勢を大切にしていきたいですね。

もし「いや、黒板派の言い分も分かる」とか「こういうところはどうなの?」って思う部分があれば、ぜひコメントなどで教えてください。
今後もクラスや子どもたちの様子を見ながら、より良い授業スタイルを追求していきたいと思います!

ここまで読んでくれてありがとうございました!!✨

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