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読書日記『六波羅探題研究の軌跡 研究史ハンドブック』(久保田和彦、日本史史料研究会ブックス)
新書サイズなので入門者向けの本だよね、と思ったら……(^_^;)
鎌倉時代や六波羅探題について予備知識ゼロの人が手に取るにはキツイかも。
サブタイトルにあるとおり、六波羅探題のこれまでの研究史をまとめたものです。各研究者のプロフィールが詳しく記載されてるのが意外。
時代とともに六波羅探題への評価が変わってきてるんだなあ、ということが分かりました(と、素人感全開の大雑把な感想)。
でも、実はこの本で一番印象的だったのは、「おわりに」の以下の記述なのでした。
「日本中世史に関する新書や選書が数多く出版される中で、その叙述の中に見える研究史を軽視する態度」「一般の読者への受けを狙って、大切にしなければならない先人の研究をこき下ろすような叙述をよく目にする」
うん……色々考えちゃうね。