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5歳児健診とは??

 従来の乳児健診とは、母子保健法によって義務付けられている1歳6か月児および3歳児の健診 と任意で定めている3~6か月頃および 9~11か月の計4回程度が一般的でした(これらは地方交付税措置)。つまり3歳児健診以降は、学校教育法 に規定された就学時健康診査までは一部の地域を除いては行われていませんでした。

 発達の特性を早期発見することも3歳児の健診の目的の一つであるものの、集団生活が始まったばかりの段階でそれを指摘することは困難なことが多いのが実情です。つまり、3歳児健診でスルーされた子は、就学後に学習の困難さや集団生活の困難さを訴えることでその後の発達相談へとつながっていくこととなります。

 本人が生きづらさを感じてしまうと、その後の成長にも悪影響を与える可能性があります。そのため早期から本人の特性に合わせた支援を行うことで、本人の特性にあわせて支援を行うことができ、自己肯定感を保ちながら健全に成長していくことにつながっていきます。自分のもつ特性に生きづらさを感じるのではなく、それを活かせるような社会づくりはニューロダイバーシティの点からも重要です。

 そういった背景から、3歳児と就学健診までの間に「5歳児健診」が国庫からの予算が計上される形で母子保健法の任意健診として指定されました。

 今回、2025年中の実施を目指して、年間の出生数150人程度の少子化のすすむ地方自治体の5歳児健診の立ち上げに関わることになりましたので、そこでの経験をオンタイムでお伝えできればと思います。


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