🔰症状別漢方（耳）耳が痛い

2023年は、平均気温が1.29℃高かった。

これは観測が始まった
1946年からもっとも高い
平均値だったそうだ。

それにともなって、
漁業や農業にも、
影響が出始めている。

鯖街道で有名な小浜では
鯖が不漁でサワラが捕れる。

また福井沖では、トラフグが
豊漁だとか。

海水温の上昇や、暖流の変化
でエビや小魚の餌場かわった
ことからと考えられる。

農業でも、変動による高温に
耐えられる品種改良が
進められている。

食料の安定供給のために
尽力している人たちが、
多くいることを考えると
食っちゃ寝の正月を過ごした、
私の耳には痛い💦

耳が痛いという言葉は、
かぜをこじらせたときに
よくあらわれますが、
痛みだしたら、まず耳の
どこが痛いかに注意してください。

次に、熱があるかないか、
みみだれが出るか出ないか、
ポイントになります。

ここでは、中耳炎と
おたふくかぜ（流行性耳下腺炎）に
分けて説明します。

なお、痛みとともに
みみだれが出る場合は、
「みみだれが出る」を
参照してください。

中耳炎の人の漢方薬

おたふくかぜの漢方薬

炎症性の耳痛に効く民間薬

「サトイモ」。

サトイモは、おもに熱をもった
炎症性の痛みや腫れに効く
湿布薬として昔から
用いられていました。

サトイモ湿布薬は、
流行性耳下腺炎（おたふくかぜ）
中耳炎の炎症を鎮めるのに
効き目がありますが、
そのほかリンパ腺炎、打ち身
ねんざ、肩こりなどにも
効果があります。

耳孔の痛みを鎮める民間薬

別名をミミダレグサともいわれる
ユキノシタ。

ユキノシタは昔から中耳炎の
痛みを取る民間薬として
知られています。

【用法】
水洗いした新鮮な生薬を刻んで
塩でもみ、絞った汁を１～２滴
痛む耳孔にたらしこみ、
そのあと脱脂綿を軽く詰めておきます。

ユキノシタには利尿作用の
あるカリウムが含まれ、
タンニン質の消炎効果も
あります。

また、解毒作用のある
特殊成分も発見され、
経験的に知られていた
ユキノシタの薬効に
（腫物、やけど、痔、解熱
などの治療効果）が裏付け
られています。

たいせつな治療のツボ

「腎癒」

腰の第二腰椎棘突起の下から
両側へ指２本分外側にあるツボ。

東洋医学では、耳は「腎」に関係
している器官と考えます。

ですから、耳の調子が
悪いときは「腎癒」のツボを
手技します。

「腎癒」のツボは、じつに多くの
症状をやわらげる力を
もっているツボで、
耳の病気のほかに冷え性
呼吸困難、おねしょ、腰痛などの
治療に効果を発揮します。