前向きであるとか、ないとか。

ふと思い立って、部屋を片付けることにした。
このひと月、なんだか億劫で片付けられなかった。
片付け始めると、なんでこんなことが出来なかったんだろうと思う。
テーブルの上が綺麗になったところで、今、この文章を書いている。

片付けを思い立った理由は、明日から数日間、家を空けること。
帰ってきた時に散らかった部屋を見るのは嫌だなぁと思った。
そして、あまり考えたくはないのだけど、帰ってこれなかったときに、
他人に乱雑な暮らしぶりは見られたくないという思い。

もう少し前向きな動機で片付ければいいのに、と自分で思った。
だけど、こんな話をすると、「そんなこと言わないで」と言われそう。
「そうか、言っちゃいけない」「そんな考えの自分は認めてもらえない」
そんな風に考えてしまう。
前向きがいいとか、積極的な姿勢がいいとか、明るく元気なのがいいとか、、、
確かに、前向きで明るく元気なのはいいと思う。
そうじゃないところは悪いのか?

そんなことを考えていたら、最近、耳にした「セルフコンパッション」を思い出す。
「共通の人間性」ってやつ。
こんなことを考えているのは、私だけではないんじゃないか?
誰しも前向きで積極的で明るく元気いっぱいなのか?
いやぁ、違うでしょ。
どう振る舞うかに違いがあると思うけど、
みんな多かれ少なかれ、考えたり、悩んだりしてるんだろう。
悪いってことはないんだ。いいんだ。

「そんな風に考えて生きてるの大変だったね。
そんな大変な思いをしながら、片付けるのすごいエネルギーが要ったでしょ。
片付いてスッキリして、気持ちよく過ごせるようになって良かったね。」
自分で自分に声をかける。

これって、「自分への思いやり」なんじゃないのか?
「大切な人に優しく接するのと同じように自分にも優しくする」
「あるがままの自分を受け入れる」

セルフコンパッションということが、ちょっと分かった気がした。


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