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ペーパーレス化のメリット、デメリット
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
学校では、今ペーパーレス化が進んでいます。
私の娘の学校では、既にお手紙(学校だより、学年便り、給食便り、保健便りなど)は全てデジタル配信になりました。
そして、なんと水泳カードまでも…。
7月に入り、プール学習の真っ最中ではないでしょうか。プール学習といえば、プールカード。保護者に健康面をチェックしてもらった上で、参加する意思をハンコを押して証明してもらう…。
「プールカードを書いてもらったのに、家に忘れた…」
「おうちの人に書いてもらったのにハンコがないから、入れない…」
そんなことで涙を飲む子がいます。
娘の学校では、そんなプールカードは今年からなくなり、デジタルで参加の意思を表明する方法に変わりました。(結局は、そのデジタルの意思表示を忘れて、入れなくなる子もいるようですが…)
私の勤務校でも、今ペーパーレス化への過渡期を迎えているという感じです。先生として、保護者として、ペーパーレス化にはメリット、デメリットがあるなぁと思います。
ペーパーレス化のメリット!
①(先生として)印刷する・配付する手間が省ける!
多くの学級では、朝の会でお手紙を配るのではないでしょうか?あれ、けっこう時間が掛かるんですよね。月末、月初めには大量なお手紙の束が…。エコのために、校内に兄弟がいたら上の子だけがもらう…というシステムがありますが、低学年でもらう人、もらわない人を確認しながら配るのは大変です。お手紙を作る立場としても、作成⇒配信という形だと印刷とひと手間が減るので、負担は少なくなりますね。
②(保護者として)整理の必要がない
スマホ、パソコンに送られてくるので、整理の必要がありません。一瞬見て捨ててしまうお手紙ってけっこうありますよね。もったいない…。その作業がいりません。あと、スマホ、パソコンにデータが残るので、いつでも、どこでも見ることができます。
ペーパーレス化のデメリット!
①(先生として)重要度が低いものも簡単に送ってしまう…
簡単に送れてしまうために、「あ!そういえばこれも・・・」みたいなものまで、送ってしまいます。娘の学校もまさにそう。重要度が高いものから低いものまで一緒に送ってしまうので、大量の情報を送られてきた保護者は見なくなってしまいます…。
②(保護者として)見ない…
①に書いた通り、大量に送られてくるのでどれが重要かもわからず、スルーしてしまうことが多いです…。紙でもらうと、とりあえず一瞬でも見て、重要か、捨てるか…という判断をしますが、デジタルだとメールのようにそもそも開きもしない…という現象が起こります。
③(先生として)お便りが保護者だけとのやりとりになってしまう…
お便りを渡す時って、時間はかかりますが、その時間を使いながら子どもたちと話をしますよね。特に学級通信なんかを配る時には、「みんなが頑張っている写真を載せたよ~。」「来週は、プール学習があるからプール道具を忘れないでね~。」なんていうやりとりをします。学級通信を通して、保護者とだけではなく、子どもたちとも予定や頑張りを共有するツールなのに、保護者に直接届くと、そこをすっとばすことになりますよね。
④(保護者として)忘れ物が増える…
時間割や学校だより、学年便り、給食便りなどは、忘れてはいけない情報があるので、マーカーで線を引いて冷蔵庫に貼っておく…よくある光景ですよね。デジタルになると、それができなくなるので、「あ!そういえば!」ということが増えたように思います。だから、最近は家で印刷して、やっぱり冷蔵庫に貼っています。
⑤簡単にコピペできてしまう…
簡単にコピペして、転送できてしまうことは、個人情報の観点からも気を付けないといけないですよね。
ペーパーレス化は、大きな転換点!
先生としても、保護者としても、けっこう大きな変化だなと思います。ただ、これからはやはり、デジタルをどう使いこなすかが重要になってくるので、ペーパーレス化もデメリットを上手に補いながら、適応していくしかないですね。