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ド田舎だって捨てたもんじゃない!『ラ・ドルチェ・ヴィッラ』映画レビュー
どうもこんにちは映画大好き音楽家Marvyです。
今日紹介するのは2/13にNetflixで配信開始の『ラ・ドルチェ・ヴィッラ』
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あらすじ
娘がトスカーナにあるボロ家を購入すると聞き、考え直してもらおうと、父のエリックは慌ててイタリアへ。だがそこで彼は、美、ロマンス、新たな生きがいを見つけることに。
最近転職活動を行っていたこともあり、なかなか映画を見れてなかったのでNetflixのランキングを見てみたんです。そしたらまぁ邦画が多いこと。
そんな中でまだ見ていない洋画を見つけてあらすじとNetflix内で流れる短いティーザーを見て興味を持ちました。まぁ見た感じB級っぽいなとは思ったんですけど、なぜかこう惹かれたんです。
その理由が"1ユーロの家”。みなさんお聞きしたことありますか?
実はトランプ大統領が再選した時に、日本で度々ニュースで報じられていました。
イタリアでは都市部に若者が集まってしまい、地方では過疎化が加速しているそうです。そこで街にある空き家を1ユーロで提供することで、外国から若者を移住させて活性化を図ろうとしています。
実際に成功しているみたいで、僕も気になって英語で調べてみたらかなりの街が募集しているみたいですね。
ちなみに補足で言っておくと、1ユーロで買えるもののリフォーム代として100万以下ほどはかかるみたいです。
もし気になった方は"1 Euro House”で調べると出てくると思います。
なんか僕も調べていて、少しお金と人生に余裕ができたらイタリアの田舎町へ移住するのもいいなって考えちゃいますね。笑
感想
ネタバレなし
視聴して感じたのは、この映画の軸は主に二つだということ。一つは上に書いてある1ユーロの家の認知度を上げる目的。そして二つ目は主人公親子に関するストーリー。
この映画はいい意味で安っぽく感じるはずです。その安っぽさがものすごくこの映画にマッチしているんです。
そしてこの映画はそのほかにも、僕たちのヨーロッパの田舎町に対する無意識の偏見もうまく落とし込んでいるように思えました。
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僕は人口2万弱の田舎町出身で今も住んでいるのでものすごく共感しました。確かに田舎町はものすごく不便です。電車は1時間に2本だし。
ご飯を食べる場所は居酒屋とラーメン屋くらいしかないし。24時間空いてる店なんてないです。僕の街は若者が遊べる娯楽の施設さえないです。
だけど、言葉では言い表せない田舎ならではの空気感と良さがあるんです。
だからこそ中2で海を渡ると豪語していた男が今も実家に住んでいる所以ですね笑(本当は早く海外に行きたい欲が今もあります….)
その田舎ならではの魅力が映画を通してストーリーと乖離せずに、いい具合に視聴者に伝えられているなと感じました。
まぁストーリー自体は特段凝っているわけではないし、大方予想できるような内容ではありましたけど、退屈はしないのでみんなにおすすめできるんじゃないでしょうか。
この映画って5段階で評価すると高い点数はつかないだろうけど、見て良かったと思える人がかなり現れるんじゃないかなって内容。自分自身を見つめ直すことや家族のことなんかも描いているので、共感する人は多いかもね。
なんか今の生活に行き詰まってるとか、心機一転何かを始めたいって方には丁度良い映画ないでしょうか。
ネタバレあり
※ここからはネタバレ全開で感想を書いて行きます。まだ視聴されていない方で見たくない方はこれより下にスクロールしないでください。
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まぁここから内容に触れながらレビューを書いていきますけど、なんと言ってもイタリア田舎町の魅力は最大限に視聴者に伝わってくるはずです。
のどかな自然と日本にはない西洋の建物が織りなす雰囲気が僕たち日本人をワクワクさせてくれるはずです。
僕はもともと1ユーロの家についてニュースで聞いたことはあったので、全く知らない状態ではありませんでしたが、それでも大変勉強になりましたね。
日本でこの政策をとれば少子高齢化問題を解決できる可能性は高いですが、おそらく難しいでしょう。何せ日本は今まで単一民族国家(厳密にいえば違う)なので、独自の文化が根付いてしまっているからです。
それを外国人に押し付けるのと衝突の可能性が高まるため、その点も踏まえると海外から移住してもらうのは得策ではないかも知れません。
実際に現在埼玉県の川越などでは問題が起きているのでこれは実現しないでしょう。
僕個人的な感想かも知れませんが、この映画の魅力って主人公と市長のロマンスじゃない?
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お互いに仕事人間で未亡人。そんな彼らが一度関係を一定に保とうとするも、我慢できずに急接近してしまう感じがなんかいいなって。
外国人と結婚したいと思っているからこの描き方が好きなのかもね。
でもこの映画はいい意味で楽観的というか、実生活の中でのリアリティある苦労がない点は否めない。
でもエンタメとしてはかなり良いし、いわゆるハリウッドの作るティーンがキュンキュンするラブコメではないにしても、この映画を見て自然と笑顔になる人が多いことは間違いない。
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厳密にいえばイタリア映画ではないだろうから、イタリア映画を観てみたいななんて思いましたね。
来年の1月に海外の友達と二人でパリに行く予定なんですけど、その次はイタリアなんかも良いなと思いました。みなさん行ったことのある国があれば、その魅力を教えてください。
僕はいろんな国を回ってみたいので教えていただけると助かります!!
Instagramでは、僕が見たすべての映画を5段階評価でストーリーにて投稿しておりますので、見ていただけたら幸いです。
音楽活動もしておりますので、応援していただければと思います!!
また次回の記事でお会いしましょう。