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小さな副審

昔の日記から
子育て最中の方にご参考まで

練習試合で子ども達が副審をやっていた。とても良いことだと思う。

3チームの練習試合で
 近隣の3チームの5〜6年生の練習試合があった。次男が出るので観戦に出かけた。試合の開始に遅刻して会場に着いた。我が子が所属するチーム以外の2チームが試合をしていた。主審は我が子のコーチ、副審は?あれっ 我が子ともう一人の5年生のチームメイトがやっていた。うちのクラブはコーチが一人でマイクロバスを運転して引率することが多い。他のカテゴリーのコーチのスケジュールが空いていれば2〜3人で引率する。その際には副審もできるが一人の場合は副審が出せないからかなぁと思っていた。

 次の試合、我がクラブの試合だ。今度も副審が子ども達だ。他のクラブは引率者が複数いるのに。ああ、意図を持ってやらせてるのか。とても良いことだと思った。コートの近くにアルミ椅子を設置したとき私は我が子のチームメイトの副審の声をかけた「ちゃんとラインについて行けよ」と その子はびっくりした表情で振り向いて「うん!」と笑顔を返してくれた。そして、誇らしげな表情に戻り、デフェンスラインについて走り出した。 

子ども達のレベルが高いとは言えないがサッカー未経験お父さん達よりはレベルは高いと思う。そんなレベルだ。会場では次の試合も次の次の試合も子ども達が副審を務めた。初体験の子ども達が多いようだ。試合前に主審をやる指導者がフラッグの上げ方をレクチャーしている。フラッグの操作を全部利き手でやるから手が逆になってフラッグを上げたら手で顔がかくれたり、遠くで見ているとそのレクチャーの場面は微笑ましいしかわいい。 

学ぶことは多いはず
 子どもには主審は良くないと思う。安全面からだ。子どもの試合の主審は練習試合であろうが公式戦であろうが安全に配慮し、ゲームをコントロールする必要がある。でも、副審は良いのではないか。練習試合であれば問題ない。しっかりとした経験豊富な主審と子どもの副審の組み合わせであれば問題はない。安全面でも心配の必要はない。 副審経験で子どもが学ぶことは多いはずだ。サッカーはチームメイトと相手チームと審判がいなければ試合ができない。副審も含む審判に対する敬う気持ちを学ぶであろう。大きな仕事を任される責任感を学ぶであろう。主審とのコミュニケーション力も学ぶであろう。もちろんルールも学ぶ。学校の教育では学べないひとつの役割を担う大切さが学べるはずだ。

 厳格さがなくても 子どもが副審をやっている姿を見て、「厳格さが欠ける」と思う大人は多いだろう。練習試合なんだからいいじゃない。 指導者は子どもの副審に試合が終わったら声をかけよう「ありがとう。ご苦労さまでした。」とそうすると子どもは一仕事終えた満足感にあふれた笑顔を返してくれるであろう。「厳格さが足りん」と目を吊り上げる大人はその笑顔を見れば考え方を変えるはずだ。


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