あの頃の暗記力に想いを馳せて
大人になって暗記が苦手になった。
私が暗記が得意だったのは高校生の頃がピークだ。
朝起きたらすぐ!
夜は寝る直前に!
気合を入れて暗記時間を作っていた。
どんなに眠くても疲れていても3年間も継続ができた。
この暗記力だけで、私は親が喜ぶような優等生にもなれた。
今はどうだろう?
まず、机に向かうまでの腰が重い…。
せっかく買ったリモート用デスクも化粧台となっている今、泣いていることだろう。
腰が重い問題は、暗記以前の問題だが…。
いざ覚えようとしてもどうしても頭に入っていかない。
10代の頃の勉強は漢字だらけの歴史や元々好きな英単語だった。
IT時代の勉強はカタカナだらけだ。
いつの日か母が「カタカナが覚えられないのよ〜。」って話していたことを今は理解ができる。
暗記することに熱を持ち、集中できていた自分は何処へ...。
そんな風に落ち込むこともあったが、大人になってからの勉強は暗記だけではないのだ。
頭の中にたくさんの引き出しを作るための勉強。
何かを上司から依頼された時
「なんか聞いたことがある…」
と思い出せるきっかけ作りのための勉強。
そう思うと少し肩の力を抜いて勉強ができる。
リラックスした瞬間に集中ができる。
そして、手の側面がシャーペンで黒くなったのを見て私は嬉しくなった。