from moon又は幽霊研究所②
さて夜になった。私はピカピカに磨いた自転車へとまたがり、特別な月の光りが降り注いでくるのを待ち続けていた。妹は今夜は研究疲れで口を開けてぐーすか眠っている。
あれだ!あの月の光りだ!!
私は自転車をふっ飛ばし、細くて今にも途切れそうな特別な月の光りの軌道へと自転車のタイヤを乗せた。出発だ!!
お月さま、待っていて、今、逢いに行くから…。
まだまだ朝にならないでいてね。私は必死に自転車を漕いだ。途中、光りの軌道を外れそうになり危険なことも多々あった。しかし、心臓が高鳴るの