VUCA時代の常在戦場
昨日の自己紹介記事に補足を。
僕の故郷の新潟県長岡市はちょっと変わった人々を輩出している。
代表的なのは、「ラストサムライ」のモデルになった河合継之助、「米百俵」の逸話で有名な小林寅三郎、長岡洋学校を開校した三島億二郎、そして山本五十六。
ちなみに河合継之助記念館と山本五十六記念館はすぐ近くにあるので長岡に観光に来られた際は両方見学して頂きたい。
幕末、長岡藩は戊辰戦争で新政府軍と抗戦し火の海になった。
もともと河合継之助は長岡藩を幕府とも新政府にも属さない中立国として独立させようと考えていた。
他力に頼らず、冒されず、己の力で生きていくことを志向した河合継之助。しかし、その先進的な考えは当時理解されず、新政府軍との開戦へと突き進み、戦いのなかで落命していくこととなった。
河合継之助の生涯や戊辰戦争については上記のホームページを参照して頂ければ幸甚である。
長岡藩を語る上で欠かせないキーワードがある。
それは「常在戦場」。
常日頃から戦場にいるような緊張感を持って物事に臨め、という心構えであり、 長岡藩を治めていた牧野家の家訓として藩士たちは胸に刻んでいた。
旧藩士の家に生まれた連合艦隊司令長官の山本五十六も座右の銘にしていたといわれる。
僕自身も常在戦場を胸に、今日一日を精一杯生きている。
前も何かの記事で書いたが僕はポジティブな人間ではない。
もしかしたら今日と同じ明日は来ないかもしれないと考えている。
自然災害や急激な社会情勢の変化により明日は何が起こるか分からない。
特にVUCA時代※においては「正解」が存在しないので自ら問いを設定し暫定的な答えを見出さなければならない。
そのためのヒントとしてリベラルアーツや人文知、すなわち古典が非常に参考になると思われる。
今現在、確実にあるこの瞬間をおろそかにせず自己研鑽に励み、世のため人のために、自身の能力や技能を遺憾なく発揮するよう努力する。
ただそれだけだ。
すなわち今戦うべきなのは人間同士ではなく、地球温暖化をはじめとする環境問題や経済・教育格差などの社会問題などだ。
山積する社会課題に対して働きながら考え続け自分なりの答えをもって臨み続ける。だから僕の信条のバックボーンには常在戦場が宿っているし同時に新渡戸稲造のノブレス・オリージュもあるからその二軸を今後も大切にしたいと考えている。
※VUCAの時代
VUCAとは、
Volality 変動性
Uncertainty 不確実性
Complexity 複雑性
Ambiguity 曖昧性
の頭文字をとったもので物事の不確実性が高く、将来の予測が困難な状態を示している。
今日も皆様にとって、良い一日になりますように。
誰もが皆、光り輝く地上の星だ。
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