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スキルよりもマインド

先日、水道料金の口座引落の手続きで近所の郵便局を訪ねた。
ゆうちょ銀行の口座は長岡で作ったものだったので、口座引落の申込書を記入する前に住所変更手続きが必要だった。

押印書類をもらってカウンター近くの記入台で必要事項を書いていると英語が聞こえてきた。

ふと顔を上げると大柄な外国人男性が職員の方に英語で話しかけていた。

僕の住む倶知安町はリゾート地として最近脚光を浴びるニセコの隣町なので、スーパーで買い物をしても、近所のごはん屋さんで食事をしていても多くの外国人を見かける。

外国人男性の発言から推測するに新しい口座を開設したいような雰囲気だった。

ただ郵便局の職員の方は英語で応えることができずに、しきりにスマホに向かって

連絡が取れる電話番号を教えてください

と音声変換しようとしていた。

僕も過去に英語の話せないベトナム人の女の子とコミュニケーションを取るためにGoogle翻訳を活用したことがある。

最近のGoogle翻訳は以前よりも精度が高くなったので、音声認識よりも手入力の方が間違いないよな、と思っていたら外国人男性もスマホに何かメッセージを吹き込み、恐らく日本語に変換した画面を職員の方に見せていた。

この光景を近くで眺めていて

言葉、言語じゃなくて伝えたい思いが大事。
たとえ外国語が話せなくてもツールを活用すれば意思疎通できるので、むしろお互いに何とか理解しようと歩み寄る姿勢が大切だと感じた。

僕は英語の読み書きと多少の英会話ができるので駅や空港で外国の人から尋ねられたら、時間に余裕がある限り対応している。

この前も新千歳空港でエアポートが遅延した際、札幌行の電車は定刻ではないけど大丈夫か?と台湾人の家族に尋ねられたら

No problem.
It delayed because of maintenance.

と答えた。
というか、普通に英語で話しかけられる。
何で僕が英語できるってわかるんだろう…。

少し脱線したが「英語ができる」というスキルじゃなくて、困っている人がいたら自分にできる範囲で手を差し伸べること。

すなわちスキルじゃなくて「お互い様」のマインドを心掛けたい。

だって今は同じところにいる仲間だ。
それに自分が海外旅行した際には助けてもらうこともあるかもしれないし。

多様性が大切、ダイバーシティーインクジョンが大切、国際交流が大切とか建前を言って満足していて、いざ目の前の外国の人に対して「私は英語ができないから他の人におまかせ」では、義務教育で英語を学習しているのに本末転倒だ。

また外国の人たちに対しても
〇〇人だから、■■人だから

とステレオタイプな特徴をあげつらい壁を作るなんて不寛容だ。

そんなんだったらバレンタインもハロウィンもクリスマスも止めちまえばいい、とかつての恋人に話したら、それこそ不寛容やないか、と突っ込まれた(笑)

冗談はさておき、国籍は問わず異なる他者に対しても歩み寄る姿勢と思いやりのある言動をとりたい。

今日も皆様にとって、良い1日になりますように。

建前ではなくて、みんな違ってみんないいと言える社会になることを願う。
飾られた言葉は要らない
「愛している」気持ちでいい

マインドが変われば自ずと行動も変わる。



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竹内康司
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