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最終学歴ではなく最新学習

朝食をとりながら新聞を眺めるのが日課となっている。
電子版もあるけど紙の方が記事全体に目を通せるし、内容が頭に入りやすいからパラパラとめくるのが好きだ。

先日(2024/7/22)の日経新聞のオピニオン欄にこんな記事があった。

パーソル総合研究所が2019年に実施した調査によると、「自分の成長のために社外で取り組んでいる自発的な活動の数」が0個と答えた人の割合がアジア太平洋の14カ国地域の中で、日本は圧倒的に多かった。

すなわちIT資格の取得や語学の勉強、仕事の役に立ちそうな読書を含めて何もしていない日本人は46%と約半数を占めていた。

学ばない社会人が多い。

そういえば以前、書店の新刊コーナーで「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という本を見かけた。購入しなかったものの「疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ」という帯に思わず頷いてしまった。


何か新しいことを学ぶためには時間もエネルギーも要する。
忙しすぎて終業後はストレスフルな就労環境で疲弊した心身を癒したい気持ちはわかる。

100歩譲って本は読まないけれどスマホで語学学習アプリを活用している、あるいは海外ドラマをたまに字幕なしで見るなど、寝転がりながら学んでいる人もいるかもしれない。リフレッシュと学びのグレーゾーンを真面目な日本人は「学習していない」と判断しているものと思いたいが、僕はいくつになっても学び続けた方がよいと考える。

ライフステージにおいて学習する時期は学生のうちだけだ、という考え方は改めるべきだ。

もう年だからITは若い人に任せておけばいい、DXなんて自分には関係ない、と考えてデジタルを敬遠する人を見かけると残念に感じる。なんで新しいことができるようになるとワクワクすると思えないのだろう、と。

どんな人でも使える新しいツールが出てくれば問題は解消されると思っていたら大間違いだ。どんなツールが出てきてもそういった人たちは抵抗感を示すだろう。

ツールではなくマインド。
最終学歴ではなく最新学習。

日々、短時間でも、どんなことでも新しいことを学び続ける。
学ぶことによって自らを高め、色々な考え方を受け容れるための器が大きくなると僕は考える。たとえデジタル関係のスキルではなく人文科学的なものだとしても新しい視座を身に着けることはできるはずだ。

だから豊かな人生を送るためには学習は必要不可欠であると考える。

新しく脱皮するためにも日々学び続けよう。

今日も皆様にとって良い一日になりますように。
世界を拓くために学ぶ。

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竹内康司
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