湘南ご近所散策（２）
今回は、藤沢市の辻堂東海岸と鵠沼伏見稲荷神社を紹介する。
この地域も、普段は江の島の影に隠れているが、どうして素敵な
場所なのだ。
辻堂東海岸
辻堂東海岸は、江の島が一番きれいな形に見える所である。
特に、湘洋中学前バス停の橋上から見る初日の出は素晴らしい。
江の島の左側から、今年最初の太陽が空の色を塗り替えながら
上ってくる。
この橋上からは、東に江の島、西に富士山と伊豆半島、そして
正面には大海原の彼方に伊豆大島を臨むことができる。
このうえなく雄大で、美しい光景である。
海岸では、一年中サーフィンが行われている。
もはや辻堂の風物詩である。
筆者は泳げないので、サーフィンをしている人たちを羨望の目
で見ていた。
でも、ここの風景は、ただそこにいるだけでも人を癒やして
くれるのだ。
筆者は、およそ２０年前にここに転入してきた。
個人的に辛いことが多かった時期だったが、ここの美しい風景
に本当に救われてきた。
大海原を見つめていると、自分が悩んだり苦しんだりしている
ことが、本当にくだらなく、取るに足らないことだと感じるのだ。
鵠沼伏見稲荷神社
「湘南のお稲荷さん」として親しまれる。
明るく開放的で、いかにも湘南の神社という風情がある。
商売繁盛、家内安全、無病息災、合格祈願、交通安全などの
ご利益があるとされる。
初詣には多くの参拝者が訪れ、節分祭や初午祭などの年中行事
で知られる。
境内の一角からは、「和貴水」として知られる湧き水が出る。
地元の人たちが水を汲みに来るのを、よく見かける。
筆者も、辻堂東海岸に転入して以来、海辺と共に、よくここを
訪れた。
神社仏閣にありがちな暗さがなく、それでいて心が落ち着く
場所なのだ。
初詣も、毎年ここに来ていた。元旦は凄い人出だったが。