見出し画像

子供2人をマレーシアのサマーキャンプに入れてみた

Summer Camp Closing ceremony

夏休み何しよう?


公設or民間学童か、サマーキャンプか

通っている小学校の校内に公設学童があります。月々数千円で通えて、夏休みも追加料金がかからないため、金銭的にも通いやすさ的にもありがたい存在・・・!!
しかし、我が子は1年生の時に不登校を経験してしまい、その際に公設学童を一度辞めているのです・・・。2年生に進学した際、公設学童は定員オーバーになってしまい、夏のみの利用は難しそうな状況でした。

1年生の際には、民間学童に大変お世話になりました!
株式会社運営なので、学校を休んだ日は学童に来てはいけない、などのルールもなく、スタッフの方々は娘が不登校になっているのを気づいていらっしゃると思うのですが、普段通り接していただけました。
多少の英語教育、バルーンアートなどのイベント、長期休み時には遠足など、子供達が飽きないように色々とやってくださります。
(もちろん、ちょっと費用面では高い・・・)

2年生になり、不登校からかなり改善し、学校にも行けるようになってきたのですが、今度は民間学童のお友達とうまくいかず、民間学童を辞めることになってしまいました・・・。

さて、夏どうする・・・??

ということで、民間学童でも1ヶ月10万以上は夏休みにはかかってしまうので、もうお金はかかるというのは腹を括り、サマーキャンプでいろんな経験をさせよう!と考えたのでした。

なぜマレーシア?

今回はマレーシアに絞ってサマーキャンプを調べました。

英語圏ならアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドあたりがいいのでは・・・?というご意見が多いかと思いますが、以下の理由でマレーシアに決めました。

1.費用 

これは、円安で欧米の物価上昇もあり・・・
アメリカ、イギリスあたりは旅行さえ厳しそうでした・・・
マレーシアは、平均収入は日本より少なく、物価も抑えられています。学費的にも、払えそうなサマーキャンプがいくつかありました。
マレーシアの他、フィリピンやタイにも払える金額の夏休みプログラムがありそうでした。
英語環境的に、タイは一回外しました。

2.治安

銃乱射とか聞いてしまうと・・・そのエリアは避けたくなります。
ちなみにニューヨークに4年間住んでいたのですが、家の前で一度、最寄りの駅で一度、発砲事件がありました涙
その点、マレーシアは世界平和指数ランキングでもかなり上位です。(マレーシアは10位、日本は17位)
フィリピンは、自分の経験的に治安という面で外しました。

https://www.economicsandpeace.org/wp-content/uploads/2024/06/GPI-2024-web.pdf

3.人種差別問題

アメリカに住んでいた時には、ちょこちょこアジア人差別を経験したのですよね・・・。レストランで変な席になる、オーダーをとってくれない、などなど。
なので、他人種でありつつも、あまり人種差別を聞かない国にしよう、と考えました。
マレーシアはマレー系、中華系、インド系がいるけれど、人種差別はあまり聞かないな・・・と思い、これもマレーシアはクリアです!(実際は何かあるかもしれませんが・・・)

家族と海外スキル

ここでいう「海外スキル」とは・・・というお話です。

日本は特別(?!)清潔な国で、スケジュール通りに物事が運ぶ、メールもほぼ返ってくる、などきちんとした国です。
でもそれはグローバルスタンダードでは、多分無い・・・笑

ここで言う「海外スキル」とは、レストランの注文が間違ってても、メールが返ってこなくても、宿泊先でトラブルがあっても、トイレが汚くても、何とかしていけるスキル + 語学力のようなイメージです笑

父親

  • 語学力関連
    幼少期にアメリカで育つ。(10年くらい)
    アメリカで働く。(4年くらい)
    そのため、英語は多分(???)困らない。が、英語が話せない人には、ひよってしまう・・・笑 

  • 寛容さ
    日本レベルに清潔で無いと生きていけない。怒りやすい(アジアで結構ダメなやつ・・・)

母親(私)

  • 語学力関連
    夫がアメリカで働いている間に、アメリカの大学院へ通う(中退)
    その後、イギリスの大学院の学位を取得(修士のちょっと欠けているやつ)
    仕事でも一応英語を話していたはず・・・
    学歴&職歴の割には、英語は話せない(ペラペラさは無い)

  • 寛容さ
    フィリピンに語学留学していた&大学時代はバックパッカーを少ししていたため、多少の清潔度合いにかけるくらいは平気。
    ただ、不衛生な感じだとテンションが下がる・・・

長女

  • 語学力関連
    保育園が一応インター系。(ただ、日本語が強い・・・)
    カタコト英語はイケる。
    言語が通じなくてもすぐに友達になれるという、高度なスキルを持っている。

  • 寛容さ
    不明・・・。ボロいのは苦手。

次女

  • 語学力関連
    日本語も怪しい。
    ハロー、グッド、バイ、ハッピー、サンキューは何となく言える。

  • 寛容さ
    多分何でも大丈夫。

今回通った学校(インターナショナルスクール)

サマーキャンプに選んだインターナショナルスクール

今回、長女が選んだのはUCSI International School Kuala Lumpurです。

こちらの3週間のサマーキャンプに参加しました。

https://www.ucsiinternationalschool.edu.my/kl/summer-camp/

なんと・・・ボーディング(寮生活)です!!
親は週に2回、水曜と金曜の夜に会いにいけるシステムです。
本当は他の学校で、通学のサマースクールに入れようと思っていたのですが、そちらは4月の時点で満員になってしまい、申し込めませんでした。

(どうやら、学校に直接申し込む枠と留学エージェントが持っている枠は別のようです。学校から直接申し込んでFullだと言われても、様々なエージェントに聞いてみると行ける場合がある、というのを後から知りました・・・orz)

UCSIも直接学校に連絡したところ、既にFullだがエージェント枠が余っているので、そちらをエージェントから戻してもらって使うよ!みたいな、理解が最初は難しい返事が来ました笑

若干KLの中心からは離れていて、日本人が多い高級住宅地Mont Kiaraからの通学は難しそうなエリアです。Bukit BintangからはGrabで15分くらい、クアラルンプールとセランゴール州の境界付近の、中華系の住宅が多いエリアになります。

学校の外観はそんなに立派ではない・・・ですが、中は清潔で近代的な内装をしています。清潔レベルのイメージは、フィリピンの綺麗めな語学学校の寮を想像してみていただけると、多分だいたい合っているかと思います!

みた感じはざっくり5割中華系、3割韓国系、1割日本人、1割その他(韓国、インドetc…)という印象です。中華系は、中国から来ている方と、マレーシアの中華系の学校に通っている方がいるようでした。
1割〜2割くらいの参加者の子達は、かなり英語が話せましたね・・・。

スタッフの方はほとんど中華系で、たまにマレー系やインド系の方がいる感じでした。先生はアメリカっぽい発音の方とオーストラリアっぽい発音の方がいました(間違っているかもしれません)

エージェントを使わない場合は、面会や、子供の部屋のセットアップ、オリエンテーションには親が行ってよいので、親は多少の英語力が必要かもしれません。(子供だけ送り込んで、面会もセットアップもしなくてもOKなので、それもありです。)

が、スタッフの方々はめちゃくちゃ親切なので、その辺りは欧米の学校よりもハードルが低いと思います!発音とかもみんな癖があるので、こちらも気兼ねせずに適当に(?!)話せます笑
(私がアメリカの大学院に留学した時は、スタッフがめちゃくちゃ怖かったです・・・何言ってるかわかんないとか普通に言われました・・・)

そして、またまたどこにも書かれていませんでしたが、ボーディングが嫌な生徒は、親が送り迎えをすれば参加可能なようです笑
(聞いてみないとわからない、アジアあるある)


プログラムの内容

平日の流れは以下のような感じです

  • 朝食

  • 英語レッスン

  • 朝おやつ(!?)

  • 英語レッスン

  • ランチ

  • 様々なアクティビティ

    • 運動系(プール、バスケ、ドッジボールetc…)

    • STEAM系

  • おやつ

  • アクティビティ

  • 夕飯


土日はみんなで1-day tripです!楽しそう。
どこにも行かない土日は、学校でダンスしたり、何かしらのイベントをしてくれたようです。

マレーシア国立博物館

https://www.muziumnegara.gov.my/

キッザニア

ペトロナスツインタワー

https://www.petronastwintowers.com.my/


寮生活について

部屋は同じ性別で年齢も近い子との2人部屋です。(男女でフロアも違うようでしたので、いろいろ安心です)
2-bed roomで机が2つ、クローゼットが2つあります。トイレとシャワーは共同で部屋の外にあります。

前述しましたが、親は週に2回、前もって予約が必要なのですが会いにいけます!
また、朝と夜はケータイを使えるので(実は昼間もちょっと使っている気配・・・)、その時にFaceTimeやWhatsappなどでビデオ通話ができます。

寮生活で親は不安になることを見越しているのか、1日に2~3回、写真やビデオが学校からTelegram(LINE/Whatsappみたいなもの)で送られてきますので、何をしているかも把握できます。

成果!

  • 語学力
    やはり3週間くらいではそこまでの改善は見られませんでした(笑)
    ただ、サマーキャンプが終わってから、公園などで中国系、フランス系、アフリカ系の子達とみんなで遊んでいたのを見ると、知っている単語だけで何とかするという能力を身につけたんじゃないかなと思います。

  • その他
    割と大きかったのが、食べ物の好き嫌いが減ったことです!たった3週間で、食べられるフルーツが増え、中華全般も食べれるようになっておりました。寮生活万歳。
    整理整頓能力は低いままです・・・笑
    ダイバーシティを肌で感じてもらえたようで、それを幼少期に経験できるのは大きいのでは無いかと思っています。

KLの公園にて

今回通った保育園

Star Childです。まさかの日系、Humanが運営しております。

滞在したコンドミニアムから最寄りの保育園がこちらのStar Childでした!まさかの日本語が通じた時にはびっくりでしたね・・・笑

3週間、毎日半日コース(9:00 ~ 13:00、朝おやつ&お昼付き)を使いました。
マンスリーとチケット制を選べるようで、3週間なのでチケット制を使って通いました!

園長先生は日本人、保育士さんはマレー系の先生でした!
ららぽーとに隣接しているため、毎日ららぽーと内のプレイグラウンドで遊んだり、工作やお歌を歌ったりしてくれていたようです。
毎日Whatsappで写真やビデオ、レポートを送ってきてくれました。至れり尽くせりです・・・!

宿泊場所や食べ物について

宿泊場所

Lucentia Residencesです。こちらはairbnbを使って予約しました。
ららぽーと直結が決め手でした!笑

ただですね・・・airbnbで2ヶ月前に予約した部屋が、水漏れ?か何かが起きてオーナーさんから出発1週間前にキャンセルされてしまいました・・・!!
これは焦りましたね・・・。
保育園も予約&チケット購入済みで、airbnbに相談しても、割と遠いコンドミニアムを紹介されたりしてキレそうでした。

airbnbはこのようなアクシデント時にはあまり対応をしてくれず、自分で他のオーナーさんにコンタクトを取って、同じコンドミニアム内に予約を取ったのですが、直前ということもあり総額9万円くらい多く支払う羽目になりました・・・。

airbnbはトラブルも多いそうですね。。。私も実はトラブルにあったのは2回目です。
今年9月には、ららぽーと直結の三井不動産のマンスリーができるそうです。
その他ホテルも安いのもありますし、サービスアパートメントなどもありそうなので、次回はもう少し慎重に宿泊先は決めたいと思っています。

超便利なショッピングモール、ららぽーと!

食べ物や飲み物

乳幼児のグッズ

おむつ
現地調達。日本のオムツとクオリティに差分は特に感じられませんでした。値段もだいたい同じ。

フォローアップミルク
次女はフォローアップミルクが大好き。特にもう飲ませなくても良いのですが、飲みたい!!とのことで買ってみました。
NestleのLactogrowを試しました、が、飲まない・・・もしかしたら、日本のフォローアップミルクの方が甘いのかもしれません。


かかった費用

保育園関連

  • 登録料(1年間有効。最終利用から1年以内に利用すればかからない) 600RM

  • 登園チケット 
    半日100RM * 15回 = 1500RM

合計 2100RM (約6.5万円)

サマースクール関連

  • サマースクール費
    8200RM

  • お小遣い (500RM以下ならいくらでも良いらしい。もっと少ない人が多かった)
    450RM

  • 面会交通費(駅から遠いので毎回Grabを使う)
    往復30RM * 5回 = 150RM

合計 8800RM (訳26.5万円)

その他(航空券、宿泊費など)

  • 航空券 (JAL往復大人2人 + 子供2人)
    37万円

  • Airbnb宿泊費 (32泊)
    27万円 (当初の予約は18万円くらいだった・・・)

  • 食費
    大体 50RM ~ 100RM * 30日 = ざっくり 2500RMくらい (割と豪華目、昼&夜は外食多めです)

  • その他(観光、Grab、お土産など)
    10万円くらい

合計 約82万円

総計 約115万円

子供のみを送り出す方式であれば、大幅に費用は抑えられます・・・。
だいぶ使ってしまいました・・・。

マレーシア1カ月滞在の感想

滞在して身に染みてわかりましたが、マレーシアは子供にとても優しい国でした。
空港なども、幼児がいればイミグレーションやバスの列はすっ飛ばして、かなり前まで入れてもらえます。
スーパーやレストランでは風船やシールなど貰いまくれます・・・!!
にこにこ話しかけてくれるし、電車は席を譲ってもらえるし、本当にありがたかったです。
子供のことで謝る、ということがすごく少なかったです。(母親のメンタルが削られることが少ない・・・!!日本のお母さん方にはわかってもらえるのではないかと・・・!)

マレーシアは他民族で共通語として英語が使われているため、文法がとてもシンプル&適当な気がしました。それぞれの母国語に引っ張られて、訛りがあるので、いろんな英語があることを子供は自然に気づいてくれたらいいなあと思いました。アメリカン&ブリティッシュ以外の英語も聞き取れるようになって欲しいです。文法は一旦めちゃくちゃでもいいです笑  (US&UKに移住する場合は文法は超大切ですが・・・ちゃんと話せないと丁寧に扱ってもらえないように感じました)

子供達も、英語力は短期だとそこまで改善はなかったですが、ダイバーシティ&留学に来ている子供達のエネルギッシュさに触れ、また大らかな国民性の中で夏を過ごせて、自然と視野が広がったのではないかなあと思います。

乱文になってしまいましたが、冬休みや来年の夏休みに、短期留学などを考えているご家族の参考に少しでもなれば幸いです。

#育児日記  #この夏やりたいこと #サマーキャンプ 

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集