#05 派遣(会社4〜6年目)時代のコト

派遣の打診にごねるオレ

入社3年目が終わる頃、上司から担当システムの発注元の大企業に派遣に行きなさいって話が来た。
「行きたくない!」って超ごねましたw

行きたくなかった主な理由は、

  • やっと慣れてきた開発の仕事から離れるのが嫌だったこと

  • 興味を持ち出した新人育成が出来なくなること

  • 今まで派遣に行った人達の多くが10年程度の長期間派遣に出ていたこと

  • 派遣先にはフレックスタイム制が無かったこと(朝苦手)

散々上司や先輩たちになだめ透かされ、交代で派遣先から帰ってくる先輩(この人は仕事では無関係で飲みの席で仲良くしてもらってた)から
「知り合いの人が派遣先の近くに事故物件(その部屋で刃傷沙汰があって人が死んでる)持ってて借り手がなくて困ってるからそこ借りれば?」
って言われて、見に行ったら広くて綺麗な割に家賃安いし(おばけの不安はすこしあるものの…w)、渋々そこを借りて派遣の話を飲むことにした。

派遣先でのオレ

派遣先では元々やってた機種の担当。主な仕事は基本設計・受入テスト設計、実施・システム保守担当企業とのテスト立会・他社製機器との接続テスト設計、実施・現地展開初回の立会・現地不具合調査と現地対応などなどなど。

結構ストレスだったのは、派遣先から言われたことを親会社と自社に連絡して文句言われること。オレが悪いんじゃないのにねw

派遣先でいつも一緒に仕事してて、オレに仕事を振ってくるのは、彼の新入社員時代に現場研修でうちの会社にきてたSくん。確か年は一個下だからしょっちゅう飲みに行ったし仲良かった。

この頃のオレは精神的には多分結構くさっていて、転職したろかなって職場で転職サイト見ててSくんに「派遣先で堂々と転職サイト見ないでください!」ってツッコまれたり。毎晩晩酌する酒量も相当増えて、焼酎一升が3、4日くらいで無くなってた。

だからしょっちゅう遅刻ギリギリとか完全に遅刻とかしてたし、午前中は基本的に二日酔いで、Sくんが近寄ってきたら「体調悪いんやから朝は来んなよ〜」ってよく言ってた。今思えば多分、毎朝酒臭かっただろうな。
「朝も仕事してください!」ってめげないSくんだったけどw
デスクの隣の人から「君ら毎朝ケンカしとるなw」って笑われてた。

そんなオレの逃げ場は、担当するシステムの機器がたくさん置いてある別棟のお部屋。そこのヌシみたいな人がいてその人すごく優しくて、事務所でやらなきゃいけない作業以外は基本的にその部屋に篭ってた。
Sくんはすぐ携帯に電話してくるし、無視してもその部屋きちゃうんだけどねw

新機種開発に心やられて

派遣2年目の途中くらいから、担当システム内に新機種を開発するプロジェクトが立ち上がってSくん共々アサインされた。この仕事がキツかった。
なにせ今まで無い考え方の機種だったから毎日のように「あのパターンの考慮してなかった!」みたいな話の連続。
変更内容検討して、設計書直して、親会社に送って、「そんなん聞いてない…」って文句言われて…みたいな。

そんな感じですり減ってた頃の休日、昼飯食べに行こうとマンションを出た時の話。
「あの店に行こっと」とおもって右に曲がった。
「けどやっぱりあっちがいいかも」とおもって左に折り返す。
「けど」「けど」「けど」…って何回も何回も回れ右を繰り返して「あれ?!なにこれ??オレヤバくない??」と気がついた。

上司に「なんかオレ心ヘンになったみたいです…」って相談。
産業医を受診したらうつの可能性があるって事で、心療内科に通院することになる。
そこでうつ病とまでは言わないがうつ状態にはあるからと薬を処方されて定期的に通院し出す。

コレがオレの病歴の始まり。

そうこうしつつ、新機種の開発、現地導入までなんとかこぎ着け、そして派遣生活3年目が終わると同時に自社へ帰ることになります。

今回はここまで。
次回からいよいよ(?)躁状態の話も出てくる予定です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!


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