エッセイを書き始めて気づいた「難しさ」を考察してみた。
4月2日(日)から、営業時代エッセイ「あの日、あの街で、彼女は」の毎週更新を始めました!温かい感想をいただくことも増えてきて、とっても嬉しいし過去の私が報われております😭💕
ちゃんと「エッセイ」を書くとなったときに、やっぱり普段の感情垂れ流しnoteとは差別化しなきゃならないし、書き始めて気づいた難しさを残しておこうかなと。
始める前に基本について振り返ったnoteはこちら👇
そもそも前提として
普段の感情垂れ流しnoteと違う点
・ただの「ひとりごと」ではない
・届けたい相手のペルソナ、伝わってほしい気持ち、感じてほしい読後感がある(※始める前に設定したよ)
・私の経験に基づく実話だけど、一人称はあえて「彼女」として客観的な視点に
難しいなあって思うこと
・日常シーンの切り取り方、選び方
・深掘りの仕方、解像度の高め方
・言葉の表現幅が少ない
・語尾のニュアンス
・くどすぎて胃もたれになるレベルの見極め
・どこまで説明すべきか、行間をあえて読者に任せるのか
難しさの考察、脳内垂れ流します
伝えたい読者がいると書きつつも、やっぱり自己満足の要素や昇華したい想いも強くて、そうなるとただエゴが強い文章になってしまう気がしてバランスに悩む。できることなら、読んでもらいたいんだもん、伝わってほしいんだもん(本音ドストレート👊)
駅や街のイメージ
「駅」を起点に、その「街」ごとの思い出を綴っている。都内近郊に住んでる方や利用したことがある方にとっては、あの駅ね!ってイメージもあるだろうけど、関東圏以外の方からしたら知らない駅も多いだろうし、その説明がまず悩む。大森駅とか要町駅とか、知らなくない??(笑)少なくとも私は上京するまで知らなかった。営業で足を運ばなかったら、求人広告の駅設定のために路線図とにらめっこしてなかったら、きっと今でも知らないままだ。
私の経験や感じたことを書く前に、駅や街の雰囲気を伝えなきゃいけないと思って。というか伝えないと、感情移入もクソもないかなと(言葉遣いw)大阪で例えたら○○駅とか、実際に訪れたことはないけど、なんとなく知ってるかもしれないその雰囲気!みたいな絶妙な感覚を伝えたくて。でも駅単体の説明をすると無機質な気もするので、付随した情報も入れ込みつつ書き進めてるんだけどね。
語尾のニュアンス
エッセイとして「伝わる」ことを意識したときに、いちばん難しいかもしれないって思った。ですます調でそろえるわけでもなく、普段のnoteほど自由でもなく、でも伝えたい感情や情景を思い浮かべてもらうにはどうすれば…?って。正直、何回も書き直してるのは語尾。
👇例えば、「四谷三丁目駅」。
冒頭は、「今日もまた雨降り…?」から始まる。
やばい、ゲシュタルト崩壊する!!!でも、なんとなく、ニュアンスが違うの伝わりますか!!!私の語彙力不足で、それぞれの違いをはっきりと説明できなくて申し訳ないけど。「雨降り」に対して感じること、そして「四谷三丁目駅」の特定のお客さん先に訪問するときの心情、この後に続く本題への繋ぎとしてふさわしいかどうか、めっちゃ悩みました!!
他にもめちゃくちゃあるんだけど、キリがないので割愛です!
深堀りするシーンの選び方
営業先として訪問していたので、基本的に1回きりということはありません。となると、いろんなことがあったなあああってなるわけなんです(笑)。それまで忘れてたことまで思い出せるので、人間の記憶って不思議だなあって思いますね~(何の話w)
ひとつの駅に対して、いろんな思い入れがある場合、どのシーンを選んで深堀りをするか、迷いますねえ。シーンは極力ひとつに絞ったほうがいいかもって、毎週書いてるうちに気づきました。伝えたいことがブレるのと、その街に対する情報がとっ散らかって、全体の印象がぼやけちゃう感じ。絞り切らなくとも、軸となるものは統一したほうがいいのかな。
👇シーンを絞りきれなかった「大森駅」。
もう書き直すことはしないけれども、伝えたいシーンが散らかってしまい、まとまりが悪い気がする。「マック」を軸に進みつつも、要素を詰め込みすぎちゃったなあ~。
👇逆に、特定のお客さんとの出来事を深堀りして、その話を軸に季節や風景描写を付け足した「新橋駅」や「要町駅」。
正直、駅ごとに思い出の密度(?)濃度(?)も違うし、全部を同じレベル感で書き上げるのは難しいかもって思いつつ、読んでくださる方の心にちょっとでもなにかが響いたらいいなあ~って。
胃もたれしない塩梅とは
これもめっっっっっちゃ難しい!!!エッセイだと名乗っているものの、言葉を選ばないのであれば、「自分語り」じゃないですか、やっぱり。しかも、感情垂れ流しですよ~って宣言してる普段のひとりごとnoteとは違くて、ちゃんと「エッセイ」として読んでもらうのに、胃もたれさせちゃだめかな~って(笑)。
ハイボールで一気に流し込まないとスッキリしないようなこってりした揚げ物は嫌で。かといって、あっさりさっぱり気づいたら食べ終わってるような浅漬けも嫌で。初めて食べたはずなのにちょっと懐かしい味がするコロッケとかカレーとかおでんとか、ふと思い出してまた食べたくなるような、お店の名前と場所は覚えてないのに楽しかったことだけは思い出せるような。そんなポジションがいい。
「※基本的には経験上のノンフィクションですが、お客さん情報の身バレを防ぐために一部フィクションにしています。」って注釈をつけてるから、フィクション要素を増やそうと思えばできるんだけど、なるべくしたくないのが本音。2017年~始めた営業の仕事、そんな何年も前のこと本当に覚えてるの?って思われるかもしれないけど、覚えてるんだよねえ。正しくは、忘れられない。当時の手帳も捨てられなくて読み返したり、カフェの場所とか不確かな記憶は細かく調べてるから、ちゃんとノンフィクションなんです!!
だからこそ、私の感情をいい塩梅に「言葉」にするのが難しい。事実だけ書き連ねてもおもしろくないだろうし、感情ばっかり書いても重たいし、情景描写や五感の要素を丁寧に分解して伝えられるようにしたい(宣言になっちゃった)
どこまで説明するべきか
情景描写や五感を分解して解像度を上げたときにぶち当たる壁が、どこまで説明するべきか。どこまで行間を読んでもらってお任せするか。その描写を追加することで伝わり方に変化があるのか?悩ましい。胃もたれと近しいけど、くどいなって思われたくない。
👇例えば、「錦糸町駅」で説明した夏模様。
「○○のような」って直接的な比喩表現をそのまましてるんだけど、この説明が必要かどうかは自分だとわからないよね~。書きたくなったから書いてるんだもん(笑)。
「真夏ではなく初夏」までで終わらせてたとしたら、読者それぞれの思い描く「初夏」があるわけじゃん?実際に錦糸町で感じた風景を書いた方がリアルに伝わる?(※脳内)
「白いふわふわ雲」と聞いて、入道雲やわたあめみたいな雲を想像されるかも?だったら「薄っすらベール」まで説明したほうがよさげ?(※脳内)
👇例えば、「西新宿駅」で説明したカフェメニュー。
端的に言うと、顔出し必須の夕礼に参加する直前に、ドリンクと一緒にピザを注文したせいで、冷えたピザを食べることになった話。
時間の経過とともに悲しい気持ちも伝えたくて、「熱々の」から「冷たくて固くなった」まで順を追って(目線の移り変わりに合わせて)説明してみた。「夕礼が延びる」と「チーズが伸びない」の対比は、個人的なお気に入りポイントです!褒めて~!(笑)
ピザ生地の説明まで必要か?ピザが冷めたことは、夕礼が30分以上かかったことで誰しも想像がつく。冷めたらチーズは伸びないし、生地も固くなるのは自明だ。けど、悲しさと疲労感を醸し出すには、丁寧に表現したほうがいいのでは?とにかく熱々からの落差を伝えたい(※脳内)
脳内で聞こえる声を書き起こしてみましたが、やっぱり難しい。正解がない分、わからない。どこまで私の意図を伝えたいか、ある程度のニュアンスで汲み取ってもらうか、そもそも読んでくださる方はそこまで気にしないか…。(私が自意識過剰すぎる…!?!?)
最後に
脳内垂れ流しで考察し始めたら、あっという間に長文になってしまった!!もうすぐ4,000文字が迫ってきたので、ここらへんで切り上げます!!
エッセイを書くとき(構成を考えたり、言葉を選んだり)は、おそらく普段と違う頭を使ってるので、いい意味でちょっと疲れる~~。でも、自分自身の原体験を、どう伝えたら読んでくださる方の心に響くのか、考えるのはとっても楽しいです!考えすぎもよくないので、心地よい等身大のエッセイを投稿できたらと思います🙆♀️
これからも毎週日曜日のお昼にお会いしましょう~🥺🙌
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