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問題解決・業務改善に必要な「考える力」はボードゲームで養成できる

前回の記事【「ボードゲーム」を再評価してみましょう】の要約です。

  1. ボードゲームは何千何万と種類があり、頭を使うゲームも多い

  2. ソフトスキルを養うのにボードゲームは良いツール

今回は「頭の良さ」と「問題解決能力」について深堀りして行きたいと思います。

◆ハードスキルとソフトスキル

ビジネススキルにはハードスキルとソフトスキルの2つがあると言われています。ハードスキルが専門知識で、ソフトスキルが個人の特性スキルという感じですかね。

ハードスキルの例)
・プログラムが書ける
・機械/ソフト/ツールを使える
・各種マーケティング
・セキュリティ知識
・デザイン知識
など

ソフトスキルの例)
・論理的思考
・水平思考
・コミュニケーション能力
・学習意欲
・共感力
・信頼性
・協力姿勢
・傾聴力
・理解力
・プレゼン力
など


◆ソフトスキルが重要なお仕事

どのソフトスキルが必要かは職種によって変わって来ると思いますが、ライン工などのように「決められたことを決められた手順で繰り返しやる仕事」以外はソフトスキルが重要だと思います。

言い換えるならば「終わりが無い仕事」はソフトスキルが超重要だと思います。例えば、営業職やマーケターなどの販売に関わるお仕事。コンサルタント、アドバイザーなどクライアントの抱えてる課題(問題)を解決に近づけるお仕事。マネージャーなど人を管理するお仕事。

状況に応じて対応を変えたり、今より先に進める為の新しい何かを生み出すことが求められたりするお仕事です。

お仕事に活かすスキルとしては

・情報収集力
人の言いたいことを察する力、注意力、観察力、検索スキル、など

・考える力
情報整理、論理的思考、水平思考、組み立てる力、応用力、決断力、など

・人と繋がる力
共感力、雑談力、発信力、傾聴力、気配り、清潔感、信頼感、など

このようなスキルを専門知識と掛け合わせることで優秀な人材になると思うのです。


◆頭が良いってどーいう人?

私は頭の良さにも2種類あると思っています。
それを「知識」と「知恵」で区別し整理します。

知識
物知りと言われることが多い人は知識があります。

(専門)知識があることで、その事柄が合っているのか間違っているのか?
他との差異、良い・悪いなどを判別できます。
勉強することで身につきます。
主にハードスキルに起因することが多いと思ってます。

知恵
頭の回転が早いとか、地頭が良いと言われることが多い人は知恵があります。
これが「考える力」。応用力や創造力とも言えると思います。

情報(知識)を組み合わせて、新しい何かを生み出す能力です。
試行錯誤、トライ&エラー、PDCAを回すことで身につく。

主にソフトスキルに起因することが多いと思っています。

※参考記事※
こちらも良い記事なのでリンクを貼っておきます。
>>「頭がいい」には4タイプある


◆問題解決能力とは?

問題解決というと仰々しい感じがしますが、日々ちょっと困ってることを解消して行くことも問題解決だと思います。何かの作業が面倒だから効率化したいとかもですね。

問題解決にせよ業務改善にせよ、言えることはハードスキル×ソフトスキル、どちらのスキルも必要ってことです。

専門知識は何もしなければゼロですが、ソフトスキル(考える力など)は生きて行く中で大なり小なりは得ているので土台がゼロではないはずです。そのため、通常の業務を行う上では専門知識を習得して行くことが優先されるでしょう。

業務改善や問題解決には、「通常業務ができる」より先の能力が求められます。求められるのは「考える力」です。持ってる知識をどう使って解決に導くか考える、応用力と言っても良いと思います。

そして、見落としがちなことは改善ポイントや問題点は分り易く提示されているとは限らないという点です。改善ポイントや問題点を見抜く力も凄く重要だと思います。

問題を見抜く力や解決する力を向上させるには、専門知識だけではなくソフトスキル(考える力)を養う必要もあります。


◆考える力の養い方

社会人・大人になってからの勉強は(専門)知識に偏ってませんか?

専門知識は読書などで習得し易いのですが、「考える力」はなかなか身に着けるのが難しいんです。何故ならば、受動的ではなく能動的な行動が必要になるからなんです。

本を読んだり、座学で勉強をして、“知識を詰め込んだだけ”になってしまっている人も多い印象を受けています。

考える力に限らず、ソフトスキル(個人の特性スキル)は座学で身につくものではないと思ってます。例えば論理的思考の本を読んだとして、論理的思考とは何か?という知識は得たものの自分自身が論理的思考ができるようになったわけではないのです。

そう、ソフトスキル(個人の特性スキル)は実践によって身につくものだと思います。考える力も実際に考えなければ身につかないのです。


◆良く学び、良く遊べ

【良く学び、良く遊べ】 この言葉の解釈を改めて考えてみます。

1つ目の解釈
学ぶ時は一生懸命学び、遊ぶ時はおもいっきり遊びなさい。
「学び(勉強)」と「遊び」のケジメをつけましょう!みたいな意味合いです。

こちらの解釈で使われていることがが多い気がします。

2つ目の解釈
「勉強ばかりさせて遊ばせないと子供はだめになる」。
「学び(勉強)」だけでなく、「遊び」も重要だよという意味合いです。

私は2つ目の解釈が本質的な意味合いに近いのでは?と考えています。

ハードスキル(知識)は勉強で学ぶことが必要です。
ソフトスキル(個人の特性スキル)は遊ぶことで学ぶものだと思うのです。


◆ソフトスキルの習得に効果がありそうなこと

ただ遊べば良いのか?というとNOと答えたいです。
しかし、遊びを学びに転換するには凄く単純な1つのことでできると思います。

それは、遊びの中から何かを得ようとする姿勢 です。

遊びだからと斜に構えず、本気で遊ぶことが重要だと思います。
そして、何かの経験になるかもしれないと思考停止せずに経験を受け入れ考えることです。

全ての遊びが必ず役に立つとまでは言いませんが、どこかで何かの役に立つかもしれませんよ。何より、その姿勢でいられることで前に進めると思いますし、自分も楽しいと思います。


◆DX人材とは?

最近良く耳にするDX人材についての解釈も書いておきます。

DX=Digital Transformation デジタルトランスフォーメーション(デジタルによる変容)

経済産業省の定めるDXの定義は

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データ とデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

「変革」というぐらいのインパクトがあってDXと呼べるみたいですね。

例えば、
PC、システム、インターネット絡みの技術を導入したとしても、情報を活用できていなければ、「デジタル化」しただけ。活用できるようになったら「IT化」。

IT化するにも「活用する」ということが含まれるので、やはり考える力は必要だと思います。DX化するには、更に高レベルでの考える力が求められるのではないでしょうか。

つまり、DX人材とは簡単にまとめると、データやデジタル技術の専門知識を有し考える力も周囲を巻き込んで実行できる力のある人。ではないでしょうか。

DX人材もハードスキルはもちろん必要ですが、同様にソフトスキルも超重要という視点も忘れずに持っていただけると良いのではないでしょうか。

参考資料:デジタルガバナンス・コード2.0
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc2.pdf


◆企業研修にボードゲームを導入の薦め

ボードゲームは本当に多くの種類があり、メカニクス(ゲーム性)も異なります。ゲームによってはメチャメチャ頭を使うゲームもあります。ちゃんとゲームを選べばソフトスキルを養うための凄く良いツールだと思います。

新入社員の研修ではなく、チーム単位・部署単位など、何か楽しくテコ入れをする際にとても良いと思うのです。ただ何かを押し付けるでもなく、ただ遊ぶだけでなく、楽しくソフトスキルを向上させるキッカケとしてお考えいただければ幸いです。

研修はただゲームを遊んで貰うだけではなく、学びの意識付けから行うことを強くおススメしたいです。

1.講義(この記事の内容みたいなこと)
  →ソフトスキル習得のためのゲームだよってことを意識付ける目的
2.ゲームのルール説明
3.今回行うゲームからどんな事を得られるのか?
  →ソフトスキルの中でもどんなスキルの訓練になりそうなのか解説
4.実際にプレイして貰う

このような流れが良いのではないでしょうか。

1つ例として具体的なゲームを挙げておきます。

ザ・クルー
http://www.gp-inc.jp/cardgame_thecrew.html

4~5人でやるのが丁度良い協力ゲームです。
プレイヤー同士で取れるコミュニケーションに制限がある中で、全員で同じ目的を達成させるために協力し合うゲームです。この人はこうして欲しいのだろうか?と相手の行動の意図を汲み取ることが凄く重要になってきます。

チームビルディングにもなりますし、目標達成のための道筋を考える力の養成にも繋がるとても良いゲームです。1つクリアすると次のミッションが提示され、やろうと思うと永遠にやってられます。

ボードゲームを導入した企業研修にご興味ございましたら、是非、坊主の頭株式会社へご相談ください。また、ボードゲームがどんなものか体験してみたいようでしたら、松田村へお気軽に遊びに来てくださいませ。



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