008 なんとなく良い気分
2021.10.29発行
習慣・クセ とは。。。
習慣・クセ とは、「自分を形成しているもの」です。
せっかくの休日に雨が降ってきました。
その時に、心が「雨は嫌だな」と感じるか?「雨だから庭に水やりしなくて良いな!よかった」と感じるか?
頭が「雨じゃ出かけられないな」と感じるか?「うちにいるのだから、片付けをやろう!」と感じるか?
そして、実際に体を動かすか?動かさないか?
習慣・クセ には、心のクセ(感情習慣)・頭のクセ(思考習慣)・体のクセ(行動習慣)があると言われています。
一番大切なのは、心のクセ(感情習慣)。物事を快で取るか?不快で取るか?捉え方1つで、雨の休日の過ごし方は大きく変わりますね。
習慣化のポイント
最近運動不足だな。これから毎日早起きをして走ろう!と決めたのに、三日坊主だった。。。
なんて経験はありませんか?
私たちの心と体は、常に今の心地良い状態に留まろう、今までと違うことをすると元に戻そう、とする性質があります。これを「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」と言います。
例えば、ケガをしてしまっても傷がふさがる、熱が出ても平熱に戻る、これもホメオスタシスの1つです。
この性質により、行動をガラリ!と変えることは、かなりハードルの高いことなのですね。
では、習慣化していくためにはどうしたら良いのでしょうか。
それは、5センチ動くにはどうしたら?と、ちょっとした行動を考えることです。
1)既定着習慣 + 新習慣
みなさん歯磨きは毎日されますよね?その毎日行っている歯磨きの時に足の上げ下げの運動をプラスする。というように、今ある習慣に新たに習慣にしたいことを少しずつラップさせていくという方法です。
同じ時間や同じ行動、同じ場所で行えることがポイントです。
2)行動エネルギーを増やす
2つめのポイントは行動エネルギーを高めるための工夫をすることです。
例えば、好きな音楽が鳴ったら気分が上がって行動できる、誰かと一緒に行う、誰かのために行う、紙に書いて貼り出す、宣言する、などです。
一番大切なポイントは、「なんとなく良い気分でいること」
いつでも全力疾走!では心も体も疲れてしまいます。「なんとなく良い気分だなぁ」と思える「心のクセ」でいることが大切です。
積極的にひきこもろう!!
現在の私たちの日常を振り返ると、SNS、スマホなどテクノロジーの進化により、情報にまみれ、常に個人の時間は分断され続けています。
情報を得ることは現代社会では大切ですが、情報や理屈だけでは心は落ち着かず、かといって、自分と向き合うだけでは独りよがりになりがちです。
「情報を取得する時間」と「自分に向き合う時間」、どちらもバランス良く保つ事で、心身ともにスッキリと過ごす事が出来、日常生活の質が一層向上!上手に社会と関わっていく事が出来ます。
この「自分に向き合う時間」を持つこと。必然的に周りの情報をカットし、誰にも邪魔されない自分だけの時間をつくることが人を成長させ、様々な価値を生み出していくのだと思います。それがここでいう「ひきこもり」です。
雨が降っていて気分が高まらず、「なんとなく良い気分でいられない」と、モヤモヤしたなら、思い切って家から出ないと決めてしまいましょう。
できればテレビやラジオ、インターネットにも触れず、普段接する情報をシャットアウトしてください。その代わり、ゆっくり本を読んだり、映画を見たり、趣味の時間に費やしたりして、家の中に引きこもりましょう。
たまには、さまざまなデジタル機器から離れて、デジタルデトックスをしてみてはいかがでしょうか。
ひきこもり生活にオススメの本があります
『ひきこもれ』 吉本隆明 SB新書
「ひきこもれ」と命令形の言葉で、私たちに分断されない時間をつくれ!
と呼びかけています。
必要な時には籠る、必要な時には出る、うまく選択しながら、心に素直にいたいものですね。
なんとなく良い気分♪
Eテレの0655という番組に 「なんちょピ ステップ」と略される「なんとなくちょっとハッピーステップ」という歌があります。(歌とステップにクスッとしちゃいます!)
「なんとなく良い気分でいること」。これは自分へのご褒美のようなものです。
ちょっとしたハッピーは色々なところに潜んでいますよ。