009 自然を大切に
2021.11.30発行
環境問題に私たちが出来ること
イギリスで開かれていた国連の気候変動対策の会議「COP26」が14日間にわたる交渉を終え、2021年11月13日に成果文書を採択して閉幕しました。
成果文書では「世界の平均気温の上昇を1.5度に抑える努力を追求することを決意する」と明記され、そのためにこの10年間での行動を加速する必要がある、としました。
また、昨今ではSDGsへの注目や異常気象、災害の激甚化によって、環境保護やサスティナブル(持続可能)な行動様式に関心が高まっています。
私たち人も地球上に存在する自然界の一員です。私たちに出来ることは小さなことだけど、小さな積み重ねが大きな結果につながります。
私たちに何が出来るのか?考えていきたいですね。
「ピリカ」というごみ拾いSNSアプリをご存知ですか?
『ピリカは世界最大級のごみ拾い&社会貢献アプリ。ごみを拾う様子をピリカで見える化することで、みんなが刺激し合いながら大きな輪となり、世界がきれいになっていきます。
サービスが始まった当初は「だれが使うの?」と笑われることもありましたが、今では世界108ヶ国に広がり、1億7000万個以上のごみが拾われています。』(ピリカ紹介文より抜粋)
ゴミ拾いをした写真をSNSにアップし、見知らぬ方からも「ありがとう」やコメントがもらえます。
グループの清掃・美化活動の見える化として、800以上の企業、団体、自治体が活用して、色々な場所でゴミ拾いイベントが開催されています。
「ありがとう」やコメントがもらえると結構嬉しいもので、モチベーションにも繋がりますよ!お手軽なこんな活動から始めてみるのも良いですね。
Earth(地球)という単語
Earth(地球)という単語には下記の言葉が含まれている、というお話を聞きました。
E(eden:大地(平地))
↑
art(芸術)
↓
h(heavens:天国(空))
※「E(eden:大地)」と「h(heavens:空)」を繋ぐのが「art(芸術)」
自然の造形美に心を奪われることってありますよね。
それだけではなく、「地球上に生きる動物・植物や何かが作り出したもの、すべてが芸術だ」
という考え方です。私たち一人一人も芸術の1つなのですね。
人によって、好き嫌い、受け取り方は違うけれど、そこに正解・間違いはありません。
「私たちは人と比べる必要はない」「自分というアート作品を自分の思うままに完成させていけば良い」というメッセージが込められているのではないでしょうか。
自然を大切に
「自然」は、〈シゼン〉と読みますが、元々は〈ジネン〉と読みます。
古来より日本人の自然の捉え方は、外側にある客観的な生態系ではなく、「それ自体で存在するもの」「おのずからそうである事」など、人の内側にある「このようにありたい」という自分のあり方や状態を表しています。
地球環境である〈シゼン〉を大切にする事と同等に、自分の内面〈ジネン〉も大切にする事。
〈サスティナブル(持続可能)〉という言葉は環境だけの話ではなく、私たちの生き方もサスティナブルでいることが、自然体でいられる方法の1つかもしれません。
「こういう働き方は持続可能だろうか?」
「こういう食事で持続可能だろうか?」
「こういうコミュニケーションの取り方で持続可能だろうか?」
人の在り方である、一人一人の〈ジネン〉が大切にされるという事は、周りの環境に必ず影響し、〈シゼン〉を大切にする事に繋がります。
環境と同じように、生き方も自然体を大切にしましょう。
ずっとは無理でも、時に自然体に戻る時間を作りましょう。
自然〈ジネン〉を大切に!