月を眺めながら聴いてもらいたい、おすすめのゴスペル3曲
月を見ていると、時空の軸が長くなるように感じませんか。
のぼりたての月を見て過去に思いをめぐらせたり、未来に思いを馳せたり。空に浮かぶ月を見て遠くの誰かを思ったり、空へ旅立った大切なひとを思い出したり。
月は時空を超え、ひとをどこかに繋げてくれる。月は時空を超え、ひとを誰かと繋げてくれる。月は、心に刻まれた「なにか」に繋げてくれる。
それは、太陽にはない【月のチカラ】の1つ。
今回は、そんなチカラをもつ月を眺めながらゴスペルを聴くのはどう?という提案です。つまり、
お月見 + ゴスペル
お月見とゴスペル?どうして?そう思いますよね。
なぜ、お月見とゴスペルなのか。それは、この2つには共通点があるからです。
お月見は、中秋の名月にお供えする食べものやススキの収穫への感謝が込められた行事です。
ゴスペルは、神への感謝の歌。神へのラブソングともいえます。
お月見もゴスペルも、ベースにあるのは感謝の思い。
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ゴスペルクワイアで歌い始めて9年になります。クリスチャンではないけれど、ゴスペルはわたしのライフワーク。ゴスペルはクリスチャンだけの音楽ではありません。すべての人に開かれている音楽です。
今回は、月を眺めながら聴いてもらいたい、おすすめのゴスペル3曲を紹介します。
Make Us One by The Brooklyn Tabernacle Choir
ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する”The Brooklyn Tabernacle Choir”の1曲。
ゴスペルはアフリカ系アメリカ人の歌という印象がありますが、The Brooklyn Tabernacle Choirは白人がとても多いクワイアです。
タイトルや歌詞に繰り返される“Make us one”は「私たちを1つにしてください」という意味。どうか私たちを1つにしてください、と神に祈る歌です。
どこで暮らしていても、どんな言葉を話していても、私たちはヒトという同じ生き物。それぞれ違いはあっても、地球に住む誰もがたった1つの同じ月を見ています。
混沌とした世の中だからこそ多くのひとに聴いてもらいたい、そんなゴスペルです。
Silver and Gold by Kirk Franklin
アメリカ音楽界で圧倒的に支持されるゴスペルシンガー、Kirk Franklinのアルバム”Christmas”に収められた1曲。
クリスマスシーズンに歌われることの多い曲ですが、SilverとGoldから、わたしは月の色を連想します。
のぼりたての月はオレンジ色をおびていて、Goldに輝いているように見えます。空にぽっかり浮かぶ月は、シンとつややかでSilverに輝いているように見えます。
この曲のメッセージは“金よりも銀よりもJesus(イエス)をもちたい”、つまり、ほかのなにであれ“イエスキリストにはかえられない”ということ。
クリスチャンにとって、神は唯一無二の存在です。
夜空に浮かぶ月もまた、唯一無二の存在なんです。
Bless Me (Prayer of Jabez) by Donald Lawrence & The Tri-City Singers
ゴスペル界で有名な作曲家、プロデューサー、アーティストでもあるDonald Lawrenceの1曲。彼は、Kirk Franklinのプロデューサーを務めた人物としても知られています。
旧約聖書の”ヤベツの祈り”をテーマにした曲です。
繰り返される”Bless Me”の響きが美しい。湧きあがるような男性の声と天から舞い降りるような女性の声とのハーモニーが、スローな曲調をさらにしっとりとさせます。
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1年で1番美しい月とされる「中秋の名月」。今年は9月21日です。
離れた場所で同じ月を愛でる。月を眺めながら、ゴスペルに耳を傾けてみませんか。
いつもとは違う、2021年のお月見を演出できるはずです。
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こちらの企画への参加記事です。どうぞよろしくお願いいたします。
9月21日、輝くようなお月さまを見ることができますように。