情報アウトプットの【貢献する】スキルってなんだろう? #情報発信学
池松潤さん主催の、オンラインワークショップ第3回目に参加しました。テーマは、『ゴール戦略・貢献モデル・グロース戦術とアウトプット』。
テーマを見たときの印象は、“なにやら難しそう”。第一印象は大事だといいますが、テーマを見て、自分がなにを“ムズカシイ”と思っているのか分からなかった。だからそれを解明するべく、参加を決めました。
ワークショップ前日に送られてきた資料。それに目を通すと、あぁ、ここか、私はここを“ムズカシイ”と思っていたのか、と分かりました。当日は、そのことを質問しなくては。
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ワークショップ当日。定員いっぱいの満席でした。池松さんが安定の熱弁を披露。オンラインですが、場の雰囲気があたたまるのが分かります。
スライドを使った説明が終わり、質問タイム。私はここでさっそく質問しました。自分が“ムズカシイ”と思っていることを。
私は、テーマにある【貢献モデル】というのがいまいちピンと来なかった。どんな書きかたをすれば、読み手に貢献したことになるんだろう?
池松さんの資料にはこう書いてあります。
貢献する文章とは自分の外側にあるが、気づきは自分の内側にある。
私はこれを、『文章にしようとするネタに対して、自分はどう思うのか、どういう視点でそのネタをとらえているのか』を書く、と理解しました。
池松さんは分かりやすい例を挙げて、さらに説明してくれます。
たとえば、書き手が1冊の本のレビューを書く。それは、Amazonのレビューに書いてあるような数行で完結するものではない。自分が見つけた切り口で、自分が感じたことを自分の言葉で書く。
すると、その本の著者は喜ぶ。この時点で、書き手は著者に貢献している。
レビューを読んだ人が、その本を読んでみようと思うかもしれない。この時点で、書き手はレビューを読んだ人に貢献している。こんな本があるんですよと紹介しているわけだから。
レビューを読んだ人が、実際にその本を買う。この時点で、書き手は出版社や著者に貢献している。売り上げアップにつながるわけだから。
なるほど、とても分かりやすい。これは、池松さんの言う【貢献モデル】のあくまでも1つの例です。
その他の例として、イベントレポートを書くことも【貢献モデル】の1つだ、と池松さんは言います。
レポートを書いて情報を提供することは、読み手に対しての貢献だし、イベント主催者に対しての貢献にもなる。
うむ、なるほど。【貢献モデル】のイメージが湧いてきた。
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ワークショップ終了後も、【貢献モデル】というキーワードが頭から離れませんでした。
noteには読むだけの人もいます。読むと書く、両方する人もいます。私は後者です。
ワークショップで学んだ【貢献】という視点から、他の方のnoteの使いかたを観察してみました。
自分が読み手のときの【貢献】と、自分が書き手のときの【貢献】は違います。
例えば、自分が読み手のときの【貢献】は次のようなもの。
1. スキをつける
2. コメントする
3. Twitterで拡散する
4. サポートする
どのアクションも、“読めてよかったよ”という気持ちを伝えるものです。1~4のアクションによって記事を書いた人に貢献できるし、3.のアクションで記事をシェアし他の読み手に紹介すれば、記事を書いた人だけでなく、シェアした記事を読んでくれた読み手にも貢献できる。
反対に、自分が書き手のときの【貢献】は例えば次のようなもの。
1. 自分がもっている情報を読み手に提供する
2. 他の人の記事を引用した記事を書く
3. 企画を立ち上げる
4. 企画に参加する
ワークショップ前は、【貢献】として、“自分がもっている情報を読み手に提供する”しか思い浮かびませんでした。
でも、ワークショップで【貢献モデル】の例を教えてもらい、記事の引用も貢献の1つ、と気づきました。そのことを既に気づいている人がいたら、ここまで読んでくれたのにごめんなさい。
「カミーノ、気づくのおせぇよ」と笑ってください。
両タイプの【貢献】を眺めると分かるのですが、貢献することによって他の人と繋がりができます。まさに、アウトプットスキルの第5章:繋がる為の「貢献する」スキルです。
第1章:まずは「ライティング」スキル
第2章:そもそも準備が大事「知ってもらう」スキル
第3章:書く前に「読み解く」スキル
第4章:書いたら「拡散する」スキル
第5章:繋がる為の「貢献する」スキル
第6章:ゴール戦略のための「読まれる」スキル
“自分がもっている情報を読み手に提供する”、もちろんこれも貢献なんだけど、貢献のベクトルは一方向(書き手→読み手)で完結しますよね。
それと比較して、“他の人の記事を引用した記事を書く”は、貢献のベクトルが増えます。書き手は他の人の記事を紹介するわけだから、書き手→読み手のほかに、書き手→引用記事の書き手という貢献ができる。
つまり、自分1人で貢献する(“自分がもっている情報を読み手に提供する”)よりも、他者を巻きこむことで貢献のベクトルが増える。
これによって、貢献のドライブがかかり、お互いに刺激となり、新たな繋がりや化学反応のようなものが生まれていく。こんなサイクルになります。
そのことはとっくに知ってるよという人がいたら、ごめんなさい。
「カミーノ、ほんっとに気づくのおせぇなぁ」と、優しく笑ってください。
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【貢献】とはなにか、がある程度分かり、頭のなかがスッキリしてきました。
次に、書き手としての【貢献】という視点から、他の方のnoteを眺めてみます。するとみなさん、とっくに上記のようなことを実践してたんですね。
はい、ここは「カミーノ、いいかげん気づくのおそすぎじゃね?」と呟くところですよ。
ではどんな使いかたなのか、例を挙げてみてみましょう。
まずは個人企画の立ち上げ。ますます増える個人企画。この1ヶ月間に私が参加させてもらった企画だけでも、あなたの神戸をおしえて、青春と人生の交差点、磨け感情解像度。個人企画、まだまだあります。
これらの企画を主催した書き手は、企画開催の記事を書くことで読み手に貢献している。企画のまとめ記事を書き、企画参加者の記事を紹介する。このことで、読み手だけでなく、企画参加者にも貢献している。
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そんな個人企画ですが、↓ ↓ ↓のように、貢献ベクトルがさらに多い企画があります。
応募要項を見てみましょう。
▼ 募集作品▼
『彗星の尾っぽにつかまって』をテーマに自由に創作する。文章、イラスト、マンガ、音楽、写真、映像、noteの中で表現できる創作物であれば全て対象作品とさせていただきます。形式は問いません。
つまり、広沢タダシさんの曲『彗星の尾っぽにつかまって』にインスピレーションを受け、自由に創作し応募する。
これにより、主催の嶋津さんは読み手に貢献しているし、企画参加者にも貢献しているし、なんといっても広沢タダシさんに貢献している。記事の読み手や企画参加者は、広沢タダシさんの曲を聴くわけですから。
嶋津さんの企画、貢献ベクトルが多い。
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書き手としての【貢献】という視点から見て、私が面白いなと思ったのはコチラ。上に挙げた嶋津さんの企画に、エールを送る形で書かれたnote。
どこが面白いのかというと、嶋津さんの企画に参加してもらいたいなぁと思う人を、記事の書き手のたなかともこさんが、記事の中で名指しでラブコールしているんです(これを“公開ナンパ”とたなかともこさんは呼んでいます)。
この記事は、企画を立ち上げた嶋津さんに貢献しているし、この記事の読み手に“こんな企画がありますよ”と紹介し、読み手にも貢献している。
さらに、名指しでラブコールを送っている書き手さんたちにも貢献している。なぜなら、ラブコールを送っている書き手さんたちの記事を引用しているからです。引用された記事は、読み手の目に留まりますよね。もしかしたら、気になった引用記事を読みにいくかもしれません。
ね?この記事、貢献ベクトルが多いでしょ。めっちゃ貢献しています。
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そのほか、別のカタチで貢献している記事がコチラ。オリジナルBGMを無料で作成しているmokkoさん。私も前回素敵なBGMを作っていただきました。
残念ながら締切は過ぎてしまったようですが、この企画も貢献度数が高い。企画主催者のmokkoさんが、オリジナルBGMを希望する方の記事を読み込み、イメージをふくらませ、その方に合ったBGMを作ってくれるわけですから。
企画参加者への貢献度がめっちゃ高い。
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最後にコチラも紹介します。まずは読んでみてください。
書き手としての【貢献】という視点から、私がポイントだと思ったのは、“自薦他薦問わず”、ココです。
主催のごはんさんに、自分が書いた推しnoteを読んでくださいとお願いもできるし、自分が推す他の人のnoteを読んでくださいもOK。誰しも、自分の書いたものに感想を添えて紹介してもらえたら、嬉しいですよね。
この記事の書き手のごはんさんは、読み手にも貢献しているし、企画参加者にも貢献している。さらに、自分が推す他の人のnoteを読んでくださいとお願いした場合、推されたnoteを書いた書き手にも貢献している。
この記事も、貢献ベクトルが多いです。
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今回、池松さんのワークショップに参加し、【貢献モデル】の具体例がよく分かりました。
私が気づいていない貢献パターンがまだまだあると思う。もしこの記事を読んで、こんな貢献モデルがあるよ!と気づいたら、教えて欲しいです。
ワークショップで学んだことをインプットするだけ。コレはもったいない。実にもったいない(私はもったいない星人なので)。
語学もそうですが、新しい単語やフレーズをインプットしただけでは身に付きません。インプットしたことを実際にアウトプットする。習った単語を実際に使ってみる。ここが大事です。
アウトプットすることによって、その単語を使う具体的なシチュエーションが分かるし、経験とセットになった記憶は強いです。忘れません。
というわけで、ワークショップでインプットしたことを、私もこの記事で早速アウトプットしてみました。
イベントレポートを書く、という貢献です。
さらに、他の方たちの記事を引用し、この記事自体を【貢献モデル】の一例になるように書いてみました。池松さんから、OKサインもらえるかな。
最後になりましたが、池松さん、スタッフのみなさん、参加されたみなさん。有意義な時間を一緒に過ごせて、とても嬉しかったです。ありがとうございました。また、お会いしましょう。
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