トイレ備えてる?災害時のトイレ事情と今日から始める一歩目防災

実は、災害に遭われた方がもっとも「ほしい」と思っていたのは「トイレ」って知っていましたか?
ということで、今日の防災隊#7は
「トイレ備えてる?災害時のトイレ事情と今日から始める一歩目防災」
でお送りいたします🐻


被災して困ったこと第一位「トイレ」

災害が起こるとトイレが使えなくなる!?

出典:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/001180224.pdf

災害が起こるとトイレが使えなくなるという事例を見てきました。
実際に、阪神淡路大震災では兵庫県内の90%以上に当たる、125万世帯で断水や下水パイプの破断が起き、水洗トイレが使用できなくなりました。さらに共同住宅では、漫画のように上の階の汚水が低層階のトイレからあふれて、迷惑をかけてしまうことも…
避難所では、トイレに行きたくても行けないという「トイレパニック」
という言葉まで生まれました。

食事・水は耐えられても、トイレはで我慢できない

あなたは自分が一日に何回トイレに行くか知っていますか?
一般的な排尿の回数は、一日に5~7回くらいと言われています。
昼間は、3~5時間に一回ほどです。発災時にも私たちはトイレを我慢することはできません。
下のグラフは、東日本大震災が発生してからトイレに行きたくなるまでの時間を現したグラフです。約60%以上の人が発生してから6時間以内にトイレに行きたくなっています。

しかし、災害の際にトイレ対策していないとトイレを我慢することになり、最悪の場合死に至ります。実際に、東日本大震災や阪神・淡路大震災において「避難所で健康を害して死亡する」という事件が起こってしましました。その原因の一つはなんとトイレを我慢したこと。
これは震災関連死と呼ばれ、阪神淡路大震災ではその3割が「トイレを我慢した」ことで起こる心筋梗塞や脳梗塞だったそうです。

出典|国土交通省

トイレが使えない・汚くて使いたくないという状況になると
「トイレに行きたくないから、水もごはんも食べたくない…」という人が出てきて、食べ物を食べることを我慢し始めてしまいます。
その結果、脱水症状や体力が低下し健康状態が悪化してしまいます。また、長時間同じ姿勢でいることにより血流が悪化し、血液が固まって詰まってしまう「エコノミークラス症候群」を発症してしまします。エコノミークラス症候群は最悪の場合死に至ることもあるため、トイレが安心してできる環境を作っておくことが非常に大切です。

富士森内科クリニック_「飛行機に乗らなくても起こるエコノミークラス症候群 静脈血栓塞栓症」より

あなたの備えは大丈夫?トイレ対策のすゝめ

日本トイレ協会の調べによると、災害時用トイレを備蓄している人はなんと22.2%でした。
目標の100%に近づけるために、まず何から行ったらよいのか?はじめの一歩を私たちコケナワ防災隊と一緒に踏み出してみましょう!

答えてばっちり!災害時のトイレ準備

Q1.災害が起きた後、水洗トイレを使用する前に確認することとは?

  1. 停電

  2. 断水

  3. 排水管の破損

  4. 住まいのトイレルール

正解は、全て!
身の安全を確保した後は、電気や水、周囲の状況をチェックしましょう。
排水管が破損している場合は、水洗トイレが使用できない可能性が高いです。むやみに使うのではなく、備えてある携帯トイレや簡易トイレの準備を行いましょう。


Q2.上下水道が使用できない時、トイレはどうしますか?

  1. 屋外で行う

  2. 水洗トイレを水で流す

  3. 災害用トイレを使う

正解は、③です。
①の屋外で行うことは最終手段です。川や周りの環境が汚染されてしまう可能性があるため、できるだけトイレを通じて処理しましょう。②の水洗トイレを無理に流すとどうなるか?この記事を読んでくださった方ならわかるはず!


Q3.災害用トイレに含まれるものは?

  1. 携帯トイレ

  2. 簡易トイレ

  3. 仮設トイレ

  4. マンホールトイレ

正解は、全て!家庭用には、携帯トイレや簡易トイレを用意しておきましょう。


Q4. 1人あたり、1週間に何回分の携帯トイレが必要?

  1. 5回分

  2. 21回分

  3. 35回分

  4. 100回分

正解は、③約35回分!
一日のトイレ回数は約5~7回でしたね。
3人家族であれば、35回×3人=105回なのでかなりの数が必要になります。
まずは、最低3日分の5回×3日×3人=45回分
を備蓄しておくと安心です!


Q5.使用済み携帯トイレの廃棄方法は?

  1. 可燃ごみとして捨てる

  2. 不燃ごみとして捨てる

正解は、①可燃ごみとして捨てる!
多くは可燃ごみ扱いとなります。ただし、自治体によって対応が異なる場合があるため、確認しておきましょう。

さて、何問正解できましたか?
最後にちょっとしたTipsもご紹介✨

  • ピクニックなどで使うポップアップテント

前が閉じることができるものだと、目隠しになります!

  • 小さめのバケツ

100円ショップなどで売っている小さ目のバケツも一つ持っておくと、携帯トイレと組み合わせて簡易トイレの完成!

  • 持ち運べる消臭スプレー

防臭袋や凝固剤があっても、やはり完全には消えないニオイ…
携帯トイレを使用した後に吹きかけてから袋を閉じるとより効果です♪部屋や車など狭い範囲や普段使いにも!

  • 大人用の紙おむつ

携帯トイレがない場合や幼児や介護を行っていてなかなかトイレに行けない時に安心です。
より安心してトイレできる環境をつくれますよ♪

自分の命を守るために、まずは一歩目防災として「携帯トイレを持ち運ぶこと」から始めてみませんか?
私たち防災隊コケナワは、世界最小クラスの携帯トイレ「ぽけっトイレ」を販売しています♪
私たちの商品ではなくとも、災害時のトイレ事情を少しでも改善したい!という想いからこの記事を発信しています。

購入は、下記リンクもしくはドン・キホーテやイオン・Amazonなどでお買い求めいただけます!

最後に

いかがでしたか?
今回は、災害時のトイレ事情についてお伝えしてきました♪食料やお水は備蓄していても、意外と困る「トイレ」の備えはまだまだ広まっていません…。大切な人にこの記事をシェアして、防災の輪を広げてくださいね!

こちらの記事では、株式会社コケナワが防災ビギナーの方に向けて簡単で楽しい防災情報をわかりやすく発信しています♪
興味がある方は、「フォロー」を押して次の更新をお楽しみに!
X(旧Twitter)では四コマ漫画「#X日後に災害を知る熊沢さん」も発信中🐻

いいなと思ったら応援しよう!