せっかち
一言でいえば、すごいせっかちである。明日すればいいことも今日してしまおうとする。翌朝の米をセットするのは夕方の5時、12時間後に炊きあがるようにしている。味噌汁を作るのは夜中の2時か3時くらい。その頃に目が覚めてしまうのである。起きるのもせっかちである。中途覚醒というらしいが、それで病院で睡眠導入剤なんかもらおうものなら、ただでさえアルコールと鬱の薬は併用するなと、いってあるのに、益々酒が飲めなくなってしまう。だから病院には黙っている。
せっかちも鬱の一部なのであろうか。せっかちな人は鬱になりやすいという。気が落ち着かないのであろう。早く作業を終わらせて楽になりたいと思っている。だからといって全て作業を終えてしまうと手持無沙汰になり、次の作業を探してしまう。
生来のものもあるが、仕事に追われていたので、そうなったという見方もある。少なくとも鬱になったのは仕事のせいであることは確かである。生真面目すぎたのであろう。
折角隠居の身になったのに、のんびり暮らせるはずなのに、このせっかちは治らない。冷蔵庫に味噌がなくなると、すぐにでも買いに行かないと気が済まない。幸いすぐ近くにドラッグストアコスモスがあるので、多少の運動にはなるかもしれない。
せっかちなのは食事にも表れている。兎に角食べるのが早い。僕より早く食事を終えるのは、高校時代の友人M君だけである。大学時代は学食のカレーを3匙で食べると噂されたほどだ。まさか3匙では食えまい。それが家族にも移って、食事の時間の短い事といったらない。
いずれにしてもこのせっかちは治らない。どうしたら治るのか教えて頂きたいほどである。