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嫌なことをされても反面教師に ~成長するおきあがりこぼし精神

「これまで辛かった案件はありましたか?」

社内の育成面談で、ほぼ面識の無い結構偉いポジションの人(Aさん)からぶつけられた質問。

聞かれたことに素直に答えようとして、辛かった体験を思い出して説明した。当時のマイナスな感情も一緒に思い出されて声が震えそうになるのを堪えながら伝えた。それなのに、その後のAさんのリアクションに拍子抜けした。

「ふ~ん、そうだったんですね。でも、その案件は別に炎上してないでしょう?炎上案件を経験しておくことは大事なんですよ」

…おっと??…そういう話でしたか。私が質問の意図をはき違えて勝手に個人的な辛い体験思い出しちゃった感じですか。

Aさんの話したかったことは「どんな辛い体験も炎上案件には勝らない。炎上案件を経験してこそ成長できる。」といったところだろうか?

そう気づいた瞬間、とっても悲しくなった。思い出したくもない辛い体験を対して面識の無い人たちの前で必死に答えたのに、私の話はスルーされて、何ならそんなの大したことないねとあしらわれたように感じた。(実際はそんな風に思われていないとしても、本人がそう感じたという話です)

もちろんAさんには何の悪気もないだろう。私が悲しくなったことにも気づいていないだろう。私の悲しみは行き場を失ってしまう。だからこそ、この経験を、この感情を、反面教師にして自分は誰かに同じことをしてしまわないようにしよう。同じ行き場のない悲しみを生み出さないようにしよう。

誰かに、特に”たいして信頼関係も成り立っていない自分より立場が低い人”に対して、不用意にマイナスの経験を聞かないようにしよう。聞き方には十分気を付けよう。

転んでもただでは起き上がらない。
人間は考え成長するおきあがりこぼしなのだから。

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