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APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical : α7CIIユーザーは買うべき最強単焦点

今回は、先日購入したEマウント用単焦点レンズ

APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

を使っているうえで感じたことを書いていこうと思います。

小型軽量、高解像は正義です!!!


どんなレンズ?

このレンズは、ざっくりまとめるとこのような特徴があります。

  • 50mm単焦点

  • F2.0

  • MF(マニュアルフォーカス)レンズ

[50mm単焦点]
このレンズは、焦点距離が50mm単焦点レンズです。
単焦点レンズなので、ズームなどは一切できません
しかし、やはり単焦点レンズなので、F値が低く抑えられています
そして、50mmという焦点距離は標準レンズのスタンダード。ポートレートからスナップまで、場面を選ばずに使えます

[F2.0]
このレンズのF値は2.0です。
F2.0と聞くと、単焦点レンズの割にはF値が高めだと思う人もいるのではないでしょうか。
実際のところそうなんですが、これはF値に余裕をもたせることで、解像感とサイズを極限まで追い込むためのものです。
ちなみに、このレンズはレンズ側に絞りリングが搭載されており、カメラ側でF値を調整することができません(変更した値は画面に反映されます)。

[MFレンズ]
このレンズは、MF(マニュアルフォーカス)レンズです。
MFレンズは、カメラやレンズ側でピントを合わせてくれません。
ピントを合わせるには、自分でリングを回してピントを合わせる必要があります。

いいところ

ここまで聞くと、「なんだこのレンズ、不便じゃん」と思う人もいるかもしれません。
しかし、このレンズにはそれを上回るほどのいいところがあります!

解像感がバケモノ

このレンズ、はっきり言って解像感がバケモノです。
端的に言うと、SONYの最高級レンズ「GM」シリーズに匹敵する解像感を持っています
下のMTF曲線(レンズの性能を調べる一種のベンチマークグラフ)を見てください。

FE 50mm F1.4 GM
https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL50F14GM/feature_1.html
APO-LANTHAR 50mm F2
https://www.cosina.co.jp/voigtlander/e-mount/apo-lanthar-50mm-f2-aspherical/

上のグラフが「FE 50mm F1.4 GM」、下のグラフが「APO-LANTHAR 50mm F2」です。
このグラフは上にいけばいくほど、高解像でコントラストのはっきりした絵が出るということを示しています。

これを見ると、どちらのレンズも開放の時点でのグラフの値が肉薄していることがわかります。
また、どちらも少し絞り込むと、グラフの値が100に限りなく近づいています。しかもこれ、何気にすごいのが、APO-LANTHAR 50mm F2のほうはF4の値での数値ですからね。F8の2段下です。

……というように、GMレンズに匹敵するくらいにレンズの性能が高いのが、APO-LANTHAR 50mm F2というレンズです。
性能だけ見せてもしょうがないので、実際に何枚か例を見せます。

夜なのでF2開放で撮影。木々や電柱など、端の描写から中央の人の描写まで、全部がパキッとして細かいです。
同じくF値開放。なのにも関わらず、コントラストのはっきりした絵を出してくれます。
F4まで絞ってみました。城にある細かいキズや汚れもくっきり見えます。
(年季が入ってるってことです。……名古屋城に年季……???)

小型軽量

このレンズ、もう1つの魅力は小型軽量にあると思っています。
正直なところ、これが一番のいいところなのではないかな、と……。
(このスペックで大きかったらGMレンズのほうがいい、って話になるので)

APO-LANTHAR 50mm F2と、さっき出したFE 50mm F1.4 GM、それぞれのサイズ感を比較してみます。

[APO-LANTHAR 50mm F2]
重量:364g
全長:61.3mm

[FE 50mm F1.4 GM]
重量:516g
全長:96mm

そう、とにかく軽くて小さいんです。
GMレンズに近い解像感でこのサイズ感。
これなら毎日気軽に持ち運べますし、最高の解像感をいつでも楽しめますね!

そして、このレンズは小さくて軽いので、同じく小型軽量なカメラに合わせると最高にマッチします。
例えば、α7CIIとか。

微妙なところ

レンズフードがでかすぎる

このレンズ、せっかく小型軽量なのにも関わらず、レンズフードがとにかく大きいんですよね。

レンズフードなし
レンズフードあり

ぜんぜん違う。

レンズフード、レンズ本体の半分くらいの大きさがあるんですよね。
そのぶん遮光性能は高いのでしょうけど、やっぱり気になるといえば気になる。
フードがないとそれはそれで嫌ですしね……。

レンズフードにフィルターがくっつく(時がある)

これ、致命的な問題だと思います。

このレンズフード、フィルターをつけるように回して取り付けるタイプなんですけど、レンズフードとレンズ本体との間にフィルターを付けていると、レンズフードとフィルターがくっついて外せなくなる時があるんですよね。

レンズ本体と同様にレンズフードも金属製なのは質感がよくてとてもいいんですけど、それゆえにこのような取り付け形式になってしまったのですかね……。

さっきの写真の再掲。
よく見ると、レンズフィルターがついていないでしょ?
ついていないんじゃないんです、レンズフードに持っていかれたんです。

防塵防滴非対応

このレンズ、防塵防滴非対応です。

この前雪の中で撮影をしたんですが、常にレンズに気を配っていないといけなかったので、ちょっとやりにくかったです。
MFレンズには無茶なのかもしれませんが、防塵防滴があるとやっぱり嬉しい……

作例

というわけで、いくつか作例を貼っていきます。

撮って出しです。F2からとろけたボケが出ます。
静岡、浜名湖。初日の出。色の階調が綺麗。
このレンズは綺麗な光芒も出ます。
雪の降る街。木々が多く細かい描写力が求められる場面ですが、きちんと対応してくれています。
名古屋、栄。明るい夜が似合うレンズです。
猫撮りも完璧。

小型軽量で高解像、α7Cシリーズには最適!

今回は、APO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalを紹介しました!

このレンズは小型軽量のボディでありながらも、GMレンズに匹敵する高解像性能を持っています。
F値開放が2.0でMFレンズ、という制約はあれど、それを忘れさせてくれるくらい最高のレンズです!

せっかく小型軽量のレンズなのですから、小型軽量のカメラにつけて取り回したい。
だからこそ、α7CIIをはじめとするα7Cシリーズユーザーにおすすめしたいです!

ちなみに、このレンズはマップカメラで中古品が10万円前後で流れています。安い!お得!!

ぜひ、このレンズを楽しんでみてください!

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