森博嗣『スカイクロラ』読んだ
もう14年前になるのか。押井守が『スカイクロラ』を監督公開したのは。
信者以外には酷評され、散々な評価だった。僕は信者だったので好きだけれど。それでも傑作を連発していた頃の押井ではもうないんだなと悲しくなった。
まあそんなことゆうて、この初回限定DVDは買ったんだけどね。
ところで最近ひょんなことで、というか図書館でたまたま見つけたから森博嗣の原作を読んでみたのだ。
世界平和のため、戦争会社が戦争を請け負っているという魅力的な世界観は映画と同じ。キルドレと呼ばれる、戦死しない限り永遠に生き続けるパイロットたちが主人公なのも同じ。
映画では草薙水素はがやたらと、私を殺してとか、君も殺してほしいのとか言いまくるのだが、小説だとそれがもっと直截的。
だから死ぬことができない焦燥感がダイレクトに伝わってくる。
整備士のササクラが男性であること以外は設定はほぼ同じなので、読みやすかった。やはり映画のインパクトは強く、先に映画を見ているとイメージしやすい。まあ想像力が限定されるという意味ではつまんないんだけど。
巻末に森博嗣のインタビューがついているのだが、『スカイクロラ』は押井守監督の最高傑作と断言しているのが興味深かった。まあいろんな見方があっていいよね。
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