BS1スペシャルで雪風やってたのね
昨日は朝からこれの再放送を見ていた。
特別年少兵として陽炎型駆逐艦8番艦雪風に搭乗していた方々のインタビューが非常に印象的だった。
特に名著『雪風は沈まず』でフィーチャーされていた寺内正道艦長の操艦術にも言及されておりドキドキしたのであった。
些細なことで恐縮だが、寺内氏は私が生まれる前日に亡くなられている。
私が太平洋戦争の艦艇に関心を持つようになったのは言うまでもなく艦これの影響である。
艦娘たちの原型となったオリジナルの艦艇は太平洋戦争の日本帝国海軍のものであるから、ほとんどが悲惨な最期を遂げている。艦娘たちはその悲劇性を身にまとっていることがあのゲームの人気の秘訣であった。
しかし一部の幸運艦は大戦を最後まで生き抜いた。その代表格が雪風である。艦これが優秀なのはこのような幸運もパラメータに反映されていることである。
雪風は真珠湾作戦こそ参加しなかったものの、フィリピン上陸作戦、ミッドウェー海戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、坊ノ岬沖海戦など主要な海戦にほとんど参戦した。BS1スペシャルでも触れられていたように、駆逐艦は薄い装甲で真っ先に突撃するのであるから、これは奇跡的なことである。
終戦後は舞鶴、佐世保にて復員船として活躍した後、賠償艦として中国に引き渡された。国共内戦では国民党政府の主力艦として活躍したとされる。
時代がくだるとともに当時を生きた人々は亡くなっていき、リアルな記憶は失われていく。そんなことを思いながらBS1のドキュメンタリーを見ていたのであった。
しかし共同体が存続する限り、物語は引き継がれていく。それこそが先の大戦を戦った人々への手向けであろうと思うのだった。
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