『アップデートする仏教』読んだ
去年は仏教書をあまり読めなかった。今年はできるだけ挽回したい。
というわけで読みました。
これ去年のDMMブックスのポイント還元セールのときに買ったのだが、今みたらKindle Unlimitedに入ってた。。。
気を取り直して要約していく。ただし私の理解のまとめであるから、間違っている可能性も大いにある。気になった方はぜひ本書を読んでみてほしい。今ならKindle Unlimitedだしね。
著者は山下良道師と藤田一照師。対談形式でさくさく読めるようになっている。
おふたりとも安泰寺で修行したのちに渡米、アメリカで本気で悟ろうとする人たちと接してきた。
日本の仏教の主流は、お寺の性質上、個々人の心の問題に取り組んできたとはいいがたい。ある意味しかたのないことではあるけど、これだけ寺院が多いのにもったいないことではないかと指摘する。
だから両名とも日本では唯一といっていい、彼らの指向と合致する安泰寺で修行したのである。
伝統的な大乗仏教を仏教1.0と呼んでいる。それは形骸化していたり、パターナリスティックであったりして、修行者の取り組みに寄り添っているとはいいがたい。あるいは今のままの自分でいいんだ、みたいなある種の思考放棄であるとか。臨済録にもそんなことが書いてあった気がする。
仏教2.0とは、マインドフルネス瞑想に代表される、思考を手放したい人たちに具体的な方法論を提示するような方法論だ。真剣になにかを求めている人々にアピールするところ大であるから、アメリカでも日本でも流行りつつある。
とはいうものの、思考を手放したいと願ってなにかに取り組むことじたいが思考にほかならないわけで、それはそれで難しい。真剣なものほどそのような困難におちりやすい。そうすると、仏教1.0の今のままでいいという境地にも一定の合理性があることになる。
したがって仏教2.0もアップデートする必要があって、仏教3.0を著者らは提唱するのである。
というところまでは理解できたが、あとのことはいまいちよくわからんかった。もちろん私の勉強不足のためである。本書の一番おもしろいところだと思うが、わからないものはしかたない。
そんなわけで時間を置いてまた読みたいなあと思うのであった。