猛虎的外来診療とキーボードとマウス
私は苛立っていた。
このところ阪神タイガースが負けがこんでいるからではない。
外来診察室のキーボードがあまりにもいけてないからである。
キーが重くてひっかかるのに、アクチュエーションポイントが深いのでけっこう押し込まないといけない。押した後の戻りが遅いので、誤って連打してしまう。戻りきらないうちに指を動かしてしまい、隣のキーを触ってしまう、などなど。
外来診療日は、数時間ほど外来ブースに缶詰になって、このだめなキーボードと付き合わないといけない。ものすごい量のことを電子カルテに入力しないといけないのである。
だから、患者さんの方に顔を向けながら(つまりモニターを見ないで)、「昨日の藤浪には失望してしまいました」「いや先生、彼に期待したらあかんで。もうトレード要員ですわ」「いやいや、よそいったら絶対活躍しおるんですわ」とか問診したりされたりしながら、タッチタイピングしていると、この駄目キーボードのせいでビビるくらいタイポが発生する
だから、最近阪神タイガースが負けがちなこともあいまって、怒りが頂点に達したのである。
というわけで自分のキーボードを外来ブースに持って行ったのだ。電子カルテの入っているPCのUSBポートになにか差し込むのは原則禁忌なので、いちおうSEさんの許可はもらった。メモリとかじゃなければいいらしい。
ほんで俺のHuntsmanが外来デビューした。
IDを入力するのにテンキーあったほうがいいとか、やたらとピカピカするのはどうなん?とか、思うところはあったが、非常に快適だった。やっぱメカニカルキーボードだよな。
あとは静音性も大事かな。これけっこう打鍵音がうるさいんだよね。
こうなるとマウスも自分のを使いたくなる。
こいつの出番だぜ。
iPadとともに持ち歩くことを想定して購入したが、家と職場を往復するだけの生活では関係なかった。しかし今や遅しと出番を待っている。
カフェなどで使うために作られているので、外来の劣悪な机でもスイスイ動く。ボタンは少ないが、電子カルテの操作だけなら特に問題はない。
普通はBluetoothで使うと思われるが、USB接続も可能である。
ただコンパクトさが売りなので、USBドングルを収めるスペースはない。なので、今週末のAmazonのセールで専用のケースを買うことにしたのだ。
ちなみにUSBはLogicool Unifying Receiverであるからして、Logicoolの一部キーボードであればUSBドングルは一つでいけちゃうのである。
例えばこれとか。テンキーついてて、ワイヤレスで、静音性も問題ないとの評判である。それにピカピカしないし。
まあこんな上等なのじゃなくていいんだろうけどね。
週に複数回、しかも私なんかよりたくさん診察する内科のお医者さんとかはマイキーボードの良い適応ではないだろうか。